2023年6月29日 00:00
「世間の人に交わらず、己が家ばかりにて成長したる人は、心のままにふるまい、己の心を先として一目を知らず、人の心をかねざる人、かならず悪しきなり」
鎌倉時代初期の禅僧で「日本曹洞宗」の開祖である道元のこの一言、孔子然り、道元然りで時を越えても今に通じる言葉が新鮮です。
子曰く、「家に引きこもり外の人との関わりを持たないと自己中心的な考えとなり、相手の気持ちを考えることができない人になる、自分の欲望を優先しては周囲の人を傷つけることをする、これは悪いことだ」。
人は人との関わりの中で人としての心を磨かれ成長します、他の何をもっても人の心を磨くことはできません。
ダイヤモンドを磨くのはダイヤモンドしかありません、人もまた同じように人でしか人間性を磨がくことはできないのです。
成功する人は人間関係は全ての人生事象の要であることを忘れません、経営方針に「良好なる人間関係と共存共栄の思考」を入れると見事に無機質な内容が人間味あるものに変わります。
企業が成長できない一つの理由は、人間関係や社会との繋がりや貢献を経営方針(企業理念)に入れていないからに他なりません。