2023年5月12日 00:00
北方四島・竹島・尖閣諸島と日本と隣接する大陸系各国との領土問題の根本原因は実は海にあるのです、日本の国土面積は約38万平方キロメートルで世界62位です、しかし排他的経済水域(EEZ)を入れた瞬間に世界9位へと躍り出ます、これは日本人全員が驚くべき数字かと思います。
逆に国土面積3位の中国は、排他的経済水域を入れると6位に下がってしまいます、また排他的経済水域を含めた日本の面積は中国国土のなんと45%にも迫ります、日本は国土の実に12倍もの排他的経済水域を保有する世界有数の海洋大国でもあるのです。
昔から日本は食料資源の多くを海産物に頼ってきました、また近年経済成長著しい中国での高級食材であるナマコ・アワビ・カニ・マグロなどの多くは日本からの輸入に頼っています、如何に大陸系各国から見て日本の排他的経済水域は宝の宝庫と映るか我々日本人が考える以上の事情があるのです。
更には原油・メタンハイドレード(個体ガス)やレアアースなどの海底資源、日本の排他的経済水域には多くのこういった恵まれた資源が眠っていることが調査の結果解ったのです、既に多くの場所でどのようにこれらの資源を引き上げるかの調査研究が急ピッチで進められているのです、今や自国の経済水域をどれほど多く確保できるかが大陸系国家の課題にもなっているのです。
また日本近辺の地図を左に90度傾けて日本が横に広がるようにして見てください、ロシア・中国・韓国から見て日本はどのような位置に在るのかという心理的な事情が明確に理解できます、太平洋に出る為には必ず日本をぐるっと回って出なければならないのですから。
イランとイラクは石油の運搬海路をめぐって戦争になり、インドと中国は長年に渡り水源をめぐって紛争状態になっています、「無い物強請り(ないものねだり)」は人も国も同じなのです。