2023年1月27日 00:00
今月に入り一気に冷え込む日が多くなりました、春の到来を前に厳しい寒さが心身を襲ってきます、冬の季節は身体を直撃する寒さに加えて年末年始にクリスマスやバレンタインデーといったイベントラッシュ、生活や精神的に余裕がないと看過できないほど精神を襲う物憂げな季節はありません。
私も若い頃には行き交うカップルの楽しげな笑い声やレストランで食事しているのを見ては自身の惨めな現状に失望すら覚えた時期もありました、何で自分はこんなにも惨めな状況なのかと寒さで心が凍りつきそうになります、そして周囲の人たちがみんな成功者に見えてしまうのです、それほど現況を強く意識させられる季節が冬なのだと思います。
さて話しは変わりますがダイエットの季節は夏だと思っている人は少なくありません、でも実際は基礎カロリーが最も必要なのが冬の季節です、基礎カロリーでいえば夏の20%~30%にも増えます、たった8時間何もしないでじっとしていても外気温が15度を下回ると成人男性の平均で900カロリーを消費します、つまり1日だと2700カロリーになります。
寒い冬は体温を一定に保ち基本動作をするだけで思いの外カロリーを消費するのです、こんな冬に何の考えも無しにダイエットやファスティングを行ったらどうなるでしょうか、創造するに容易い結果が待っています、ダイエットやファスティングは確固たる理論を基に栄養学的にしっかりした根拠と計画をもって行わなければならないのです。
無闇に行うと身体の衰弱に加えて怖いのが脳内ホルモンの分泌異常による精神的な落ち込みです、加えて免疫力の低下により各種のウィルスの標的にもなってしまいます、心身共にエネルギー不足では冬の寒さに耐えられる状況ではなくなります。
特に若い人は外見など気にせずに食べたい物を食べたい時に食べたいだけ食べてほしい、それが明日頑張れる心身のエネルギーになるのです、意外にも「食べたいだけ食べたい物を食べる」という習慣は自然の摂理にかなっているという研究論文もあります。
実際私はこのパターンで体重も並行線で体調を崩すことなく元気いっぱいで愉しく仕事や道楽に勤しんでいます、逆に30歳代の半ばに栄養士からのアドバイスにより成人病対策の名目で食べ物を制限した数年間で内臓を5つも失う大病を患ってしまったという事実もあります、何が健康に良いのか悪いのか自身の経験が一番信じられる情報であり根拠です。
「経験は実績、実績は根拠」なのです、若い人は満足するまで体型だの明日のお金など気にせず今食べたい物を食べたいだけ食べることです、元気に過ごしたいなら食べ物には決してケチらないことです、食の満足感は身体以上に精神に大きく影響するのですから。
ちなみに精神疾患や脳機能劣化の多くが栄養の偏りによる脳内ホルモンの分泌異常によって引き起こされます、脳内ホルモンとは神経伝達物質でありこの異常により思考や性格に大きな歪が生まれるようになります、切れやすい・落ち込みやすい・興奮しやすい、また逆に気力が沸かない・常に頭がクリアに働かないなども脳内ホルモンの分泌異常による症状なのです。
結婚や環境変化で思考や性格が変わった人などは珍しくありません、その多くの原因が食事の内容にあることは50年以上も前から食と健康の関連常識として存在しています、冬に体重が増えるのは自然の摂理なのです、寒さに耐えうる心身を作ろうとしているのですから、冬の季節には良質なアミノ酸(必須アミノ酸)と脂質(オメガ3必須脂肪酸)が必要不可欠な栄養素です。
そして私の冬の食生活で夏場と最も異なるのが就寝する1時間ほど前の軽い夜食です、お粥やちょっと蜂蜜とラム酒を加えたホットミルク程度ですがこれが身体が温まり精神的にもリラックスできて短時間でも快眠できるのです。
是非冬場は自分の身体や趣向に合った心身が満足する夜食を探してみてほしいです、自然の摂理に逆らわずに春前の最も寒さが堪える物憂げな季節を前向きに元気いっぱいに過ごしていただきたいと思います。