2021年11月25日 00:00
景気を決定する大きな要因は経済三原則に基づき3つ在ります、一つは「統計」で言うまでもなく歴史は常に繰り返しており流れやリズムは無視することはできません。
景気も同じことで一定の流れやリズムの中で動いておりこれらを分析した結果が統計というものです、したがって過去の統計から導き出される景気動向は今後の景気を予測するのに必須なデータであり「統計」は確実に生きているのです。
もう一つは「ファンダメンタルズ」でファンダメンタルズというのは景気を揺さぶる外的要因ともいえる「基礎的事項」を指します、例えば紛争や政治の大きな変化、またインフラや法制度の改定などもこのファンダメンタルズに含まれます。
これらの変化を読むことは景気動向を先読みするうえで重要不可欠な要素となります、ただ過日の9.11テロや東日本大地震などは予測できないものです、しかしその後にどのような状況になるのかを予め先の統計で得ておけば、予測不可能な状況でも対処できることになります。
最後は「消費者マインド」で最も予測できない難しい要素です、人間は生き物です、景気を決める最大の要素は消費者動向であり、その要因が消費者の心の変化なのです、先の2つのデータが景気浮上と出ても実際に景気を促す消費者が動かなければ景気は浮上することはありません。
そして景気予測を行う有識者は自身の生活環境と世間一般の生活環境の差を知りません、そこでこの予測に大きな差異が現れてきます、消費者マインドは実際にデパートや居酒屋など、自身の足と目で確認していかなくてはならない要素なのです。
景気はこの景気3大要素の状態の組み合わせによって浮上したり落ち込んだりするわけです、このトレンドを正確に読んだ人が次の勝者となり他者動向に左右される人はいつも外れクジを引いてしまう人ということになるのです。
さて今後の景気は如何なるものとなるでしょうか、統計的には首相が変わりましたが株価に影響はなくステイディです、ファンダメンタルズでは新型コロナパンデミックが収束に向かっており僅かな上昇機運、最後の消費者マインドは今後どのように見通せるでしょうか。