2021年10月28日 00:00
IT業界は今後益々多様化し成長していく産業として注目されている業界であり現在世界の資産額トップ10企業のうちIT企業は実に8社も入っています、しかもトップ5は全てIT企業で占められています、トップ10を自動車業界や家電業界が占めていた時代は既に20年以上も前の話になりました。
経済シンクタンク各社はIT産業の成長傾向は今後10年で更に加速度的に進むと読んでいます、多くの業界で淘汰が進む中にあってIT業界の成長は留まる事を知らない勢いです、とりわけ今後大きく成長するとみられているITカテゴリは、デジタルマーケティング(デジタルトランスフォーメーションを含む)・IoT・ブロックチェーンの3つです。
これらに関連してAI技術も上記3カテゴリ全てに連携する特別枠のカテゴリで急成長分野の筆頭として注目されています、AIと言えば近年に凄いことが立て続けに起きました、将棋界ではプロ棋士とAIの対戦で初めてAIがプロ棋士に勝ち小説の分野ではAIライターが直木賞の一次審査を通過という快挙を成し遂げました、このAIライターはブログやパンフレットのセールスレター程度のコンテンツなら数個のキーワードを入力するだけでたったの数秒間で最新情報に基づいた記事を主人のライティング癖をそのままに書き上げてしまいます。
さて本題ですが、IT成長カテゴリ3分野のデジタルマーケティングはまさに24時間働く営業マンとして期待を集めています、多数のWebメディアやSNSを介してPR活動から販売までも人の手を介することなく自動的に行うツールで「売らない、集めない」を旗印にした記事型広告のオウンドメディアと、ショップサイトにキュレーションサイトなどを連携させた複合サイトを母体としています。
1年ほど前から複数の大手企業が一斉に摂り入れたことにより現在加速度的な広がりを見せています、IoTはスマートフォンを端末としてロボットや家電製品などをネットワーク化し遠隔操作や遠隔監視を行える夢のような技術で大きな意味では自走型ドローンや無人兵器などもこの分野に含まれています。
何処に居ても家やオフィスの中の状態を監視でき必要によっては各種の遠隔操作を実現するものでSF映画の世界がすぐそこまで迫っています、家やオフィスだけではありません、工場の完全自動化なども実現できる技術で人間は緊急用の技術要員と部品の供給要員だけでよく地価がタダ同然の山奥に最新式の工場が突如出現する時代になるのです。
また医療分野への応用も期待が高く遠隔手術や遠隔診察なども自動化してきます、そのうち受付と医療マシンの補助要員だけで医師も看護師もいない診療所などが島や過疎地に出現してきます、そこで重要なのが生態など各種のアナログ情報を正確にセンシングするセンサーと小型軽量の駆動装置です、そしてその電力を供給するバッテリーや風力・太陽光に代表される自然環境型の発電装置は日本は世界でダントツ1位の地位を築き上げています。
最後のブロックチェーンはフィンテックに代表されるIT分野でのコア技術です、フィンテックとはITと金融を結びつける技術です、3年ほど前に某大手銀行が独自の仮想通貨を発行すると報じてブロックチェーン関連企業の株価が10倍以上に跳ね上がりました、ブロックチェーンの得意とする信用取引技術はスマートフォン一つですべての買い物や決裁に振り込みなどが行えるようになります、そのうちお金という物質概念が薄れゲームのポイントのような感覚になる時代があっという間に到来します。
また、近く給与もデジタル化されるというニュースが流れています、既に来年度から導入する企業も存在しているようです、そこで保障取引や安全な決裁方式などの優れた技術が必要となってきます、これらがブロックチェーンが齎すメリットに他なりません、更にブロックチェーンはフィンテックに留まらず産業用途のアクセス記録やデーターの正当性を保障するという特性だけを生かした活用法に注目が集まります。
既に先見性のあるITベンチャー企業はフィンテックではなく産業用途のブロックチェーンDApps(分散型アプリケーション)を開発し商品化し始めています、スマーフォンが誕生してから僅か10年足らずです、一度形成された業界は40年目がピークになるという統計があります、その意味では今後も更にIT企業が経済マップを塗り替えていくと言っても過言ではありません。
こんな時代においてITを志向しないなんて私にはとうてい考えられません、アナログ電化製品の代表格であるハイファイオーディオの世界も既にデジタル+ハイレゾ時代に突入しています、デジタル+ハイレゾオーディオ時代は音質を決めるのは真空管やパワートランジスタではなく優れたIT技術を駆使して作られるDAC(デジタル・アナログコンバーター)技術なのです。
つまりインテルやテキサスインストルメンツのコンピューター用デジタルプロセッサーが音質を大きく左右する時代となったのです、音源もアナログのレコードからデジタルのCDへ、更にはここ数年でインターネットを介してデジタル化された高音質音源を手軽に聴けるネットプレーヤーが主力になりつつあります、ハイレゾ時代のオーディオの合言葉も「インテル入ってる?」になるのでしょう。