2021年10月29日 00:00
私は、「共生」という植物・動物・菌類間での異種生命体相互の共存関係は、「真核生物」が地球に誕生した瞬間に生まれたのではないかと考え、地球に「真核生物」が誕生した過程を調べることにしました。
これは、脳の無い植物や菌類が何故共生相手の習性を利用できるのかという大きな疑問を解く目的でもありました。
そもそも、「生命体」とはいったい何を指して言うのでしょうか。
「生命体」は思想や宗教的な意味も含めると無数に定義が分かれます、ここでは本質に迫るということで生物学的見地によって科学的に話を進めることにします。
まず、生物学でいう「生命体」の条件は3つあります。
一つは「自己繁殖能力」で、細胞分裂なども種の保存という定義からすれば繁殖の一つです、簡単に言えば種を永代に渡り保存し自ら成長をしていくものと言えます。
もう一つは「エネルギー代謝能力」で、生きる為に必要なエネルギーの元を摂取し体内で必要なエネルギーに変換する能力を指します。
最後の一つは「恒常性」で、環境の変化にあっても生体を維持していけるという能力であり、体液濃度や成分の安定性や恒温動物では体温調節などもこれにあたります。
こういった観点で「生命体」を考えると、皆さんが考えている「生命体」という世界とはまったく別のものになってきます。