2021年7月 8日 00:00
「弓を見よ、敵あるときは重宝この上ない。 だが国が治まっているときは袋に入れ土蔵に納まっている」
名将言行録に納められた福島正則の痛烈な一言は、還暦を越えた私には強力に響きます。
豊臣秀吉の最強戦士軍団「7本槍」の一人である福島正則は、特に戦場の暴れん坊として戦国の世に君臨しました。
しかし、天下が統一されだすと武勇より文治に優れた者が必要とされるのです、そのときの正則の「ぼやき」がこれです。
何時の時代も自分の好ましい状態は長くは続きません、つまり常に時代とは動いているものなのです。
その動きのある時代において、必要とされる人材もまた日々変化するものです。
時代を読み自分の身の置き所を心得る者、また時代が変わり世が欲するときに活躍する者です。
成功する人は知っています、「時代が変わり、世が欲しないときこそが身の引き際であり、次の世に出る為の大きな熟成期間である」ことを。
常に全力疾走では疲れてしまいいざという時に能力を発揮できません、自分の活躍の場と出番のときを弁える者はやはり成功する人と言えるでしょう。