
代表のオフィスの庭の植物の中から我先にといつの間にか力強く出てきています。
樹高は70cm〜2mほどに成長する低木で、寒冷地では冬に地上部が枯れ春にまた芽吹くため大型の草本のように扱われ、剪定せずに放置すると2m近くまで伸びます。
地下茎を非常に長く伸ばし横へ横へと広がり、離れた場所から蘖(ひこばえ:切り株や根元から生えてくる若芽。「孫生」とも書く。)を出して増殖します。
茎・幹は直立し、若い茎は緑色や紫色を帯びていますが成長すると木質化して灰褐色になります。
枝はあまり細かく分かれず太い茎が真っ直ぐ伸びる傾向があり表面には皮目(ひもく:空気を取り入れる点々のような穴)が目立ちます。
葉は大きなハート型の広卵形で長さは10〜20cmほどになり対生(たいせい:茎に対して向かい合ってつく)で、表面は濃い緑色で光沢はなく裏面は少し毛があり白っぽく見えます。
葉を傷つけたり揉んだりすると独特の不快な臭気(薬品やビタミン剤のような匂い)がありますが触れなければ匂いません。
花は直径10〜15cmほどの半球状の大きな集散花序(しゅうさんかじょ:花が集まってつくり出す花序の一種で主軸から分枝が繰り返し分かれて花が咲く構造)を作り、小さな花が数十個〜百個近く集まって咲くため見た目はアジサイなどに似ています。
花の色は鮮やかな紅紫色(濃いピンク色)で、蕾の時はより濃い色をしており開くと少し明るくなり、葉の悪臭とは対照的に甘く芳しい良い香りがあるのでアゲハチョウなどの蝶が好んで集まります。
花から長い雄しべが突き出しておりこれが繊細で華やかな印象を与えます。
花が終わると稀に直径6〜7mmほどの球形の実を萼(がく)の上にのるような形でつけ、最初は緑色ですが熟すと光沢のある藍色〜黒紫色になります。
宝石のような美しさがありますが結実しない(実がつかない)ことも多いです。
名前の由来は花が集まって咲く様子が豪華で美しいことが「牡丹(ぼたん)」のようであることと、葉や茎に独特の臭気がある「臭木(くさぎ)」仲間であることから名付けられました。
原産地は中国南部で日本には江戸時代末期に観賞用として渡来したと言われています。
「花は極上の香り、葉は悪臭、根は強健」という非常にキャラの濃い際立った特徴を持っている植物です。
学名:Clerodendrum bungei
分類:シソ科クサギ属
開花時期:6~9月

代表と山歩きをしているとひときわ主張するような植物が。
草丈は60〜100cm程度で地上に見える茎のような部分は「葉柄(ようへい)」と呼ばれ、硬く、基部は褐色を帯び上部はわら色から緑色をしています。
葉柄から直接羽状に葉が広がる状複葉(うじょうふくよう)になっていて、側羽片(そくうへん)と言われる横に出る葉のパーツは大きく基部が急に細くならないのが特徴で葉の質はやや薄く明るい緑色で光沢はありません。
種子植物のような「花」や「実」は持たず胞子によって繁殖します。
胞子は葉の裏側の縁に胞子嚢群(ほうしのうぐん)につき、葉の縁が内側に巻き込んで胞子を保護していて、一般的に夏から秋にかけて胞子が熟し風に乗って散布されます。
イノモトソウとの違いは葉のサイズと葉の軸にある翼の有無で、イノモトソウは30~50cm程度と小ぶりで葉の軸に緑色のヒレがありシュッとした細長い葉になっています。
学名:Pteris excelsa
分類:イノモトソウ科イノモトソウ属

代表と山歩きをしたときに気になって撮影した一枚。
切ない伝説を持つ日本古来のつる性で数m〜10m以上に達する非常にタフで戦略的な植物です。
根は茎の節々から「気根(きこん)」という付着根を出し岩や樹木壁にガッチリと張り付いて登っていため自立できなくても高い場所へ光を求めて伸びていきます。
成長すると茎は太くなり木質化して「幹」のようになり、樹皮は灰褐色で成木になると縦に割れ目が入ることもあります。
枝やつるを切るとキョウチクトウ科特有の白い乳液が出ますがこれには毒性があります。
葉は対生(左右セットで生える)で形は楕円形、質感は厚く表面に光沢があり、幼い苗の時期は葉脈が白く目立ち成木になると深緑色になり、日当たりの良い場所では冬に紅葉することもあります。
花は直径2cmほどのスクリュー(プロペラ)のような形をした5弁花を咲かせ、咲き始めは純白ですが次第に薄黄色(クリーム色)へと変化していき、ジャスミンに似た非常に甘く強い香りがあり初夏の風に乗って漂ってきます。
花が終わると長さ15〜25cmほどの細長いさや(果実)が2本対になってぶら下がり、秋に熟すと縦に割れ、中から長く白い冠毛(かんもう:いわゆるタンポポのような綿毛)がついた種子が飛び出し風に乗って運ばれます。
「テイカカズラ」という名前は鎌倉時代の歌人藤原定家(ふじわらのていか)に由来し、定家が式子内親王(しきしないしんのう)を深く愛し彼女の死後も忘れられずついに執念で葛(つる)に姿を変えて彼女の墓に絡みついたいう能の演目「定家」の伝説に基づいています。
この「一度絡みついたら離れない」という生態が執念深い愛の象徴として名付けられ、変わった名前に感じましたが「暗く重い」由来です。
テイカカズラは非常に丈夫で日向でも半日陰でも育ちますが、キョウチクトウ科の植物は全草に毒性(アルカロイド)を含むため、剪定などで白い液に触れたらすぐに洗い流すなど注意が必要です。
学名:Trachelospermum asiaticum
分類:キョウチクトウ科テイカカズラ属
開花時期:5〜6月

代表の本丸&オフィスの庭で絶え間なく生えてくる最強と言いたい低木常緑樹木の一つ。
樹高は1〜3mほどで成長は比較的ゆっくりですが環境が良いと見上げるような高さまで育つこともあります。
根はひげ根状で比較的浅い位置に広がり非常に丈夫で一度定着すると乾燥や湿気にも耐える強靭さを持っています。
樹木ですが太い幹を作るというより地面から細い幹が群生して立ち上がるような姿になり、幹はあまり枝分かれせず真っ直ぐ上に伸び古い幹の皮は縦に割れ目が入ります。
枝は主軸となる幹の先端付近に集中してつき、若い枝は緑色をしていますが成長とともに木質化して茶褐色に変化します。

葉は3回羽状複葉(さんかい・うじょう・ふくよう)という複雑な形をしていて、光沢があり先端が尖っていて冬になると美しく、紅葉するものが多いですが落葉せずに冬を越す「常緑性」です。
この葉には「ナンジニン」という成分が含まれ、殺菌効果があるため古くから赤飯の上に添えられるなどの習慣があります。
花は直径5mmほどの小さな白い花で枝先に円錐状の花序(花の集まり)を付け、中央にある黄色い雄しべが目立ち清楚で控えめな印象を与えます。
晩秋から冬にかけて直径6〜7mmほどの球形の果実を実らせ、一般的には鮮やかな赤色ですが品種によっては「シロナンテン」のように白い実をつけるものもあります。
開花が梅雨の時期と重なることが多く雨に当たると受粉がうまくいかず実の付きが悪くなることがあります。
この実にも薬効成分が含まれ咳止めののど飴などが作られています。
語源は中国名の「南天燭(なんてんしょく)」を略して「南天(なんてん)」と呼ぶようになりました。
「難(ナン)を転(テン)ずる」という語呂合わせから、「難を転じて福となす」という言葉に掛けて、古くから縁起物として庭木に重宝されてきた植物で鬼門に植えたり正月飾りに使われたりします。
す。
学名:Nandina domestica
分類:メギ科ナンテン属
開花時期:6~7月

代表のオフィスの犬走の隙間から見慣れない華奢でちょっと奇妙な雑草が生えてきました。
春の道端や空き地でよく見かける雑草のひとつとなりすっかり馴染んでいる植物のようです。
草丈は10〜30cmほどで全体的にすらっと立ち上がった印象を与えます。
根は細い主根がありますがそれほど深くは張りません。
引き抜きやすいですが乾燥に強くアスファルトの隙間などでも力強く根を張ります。
茎は基部から分岐して直立し色は根元に近い部分が赤紫色を帯びることが多いです。
在来種のタネツケバナは茎に毛があることが多いのですがミチタネツケバナはほとんど毛がありません。
葉は小さな葉が並んだ形の羽状複葉(うじょうふくよう)で、地面に張り付くように広がる根元のロゼット葉が最大の特徴で花が咲いた後も枯れずに残ります。
花は直径3mm程度で小さく白く茎の先端に集まって咲き花弁は4枚、雄しべも通常4本です。
実は長さ2cmほどの細長い棒状の長角果(果実)が茎に対して直立してつき、熟すと果皮がくるっと巻き上がり中の種子を勢いよく弾き飛びます。
名前の由来について、
在来種のタネツケバナは苗代(なわしろ)に籾種(もみだね)を水に浸す「種漬け」の時期に花が咲くことから名付けられ、
ミチタネツケバナは在来種が田んぼや水辺などの湿地を好むのに対しこの種は乾いた道端やコンクリートの隙間に多く自生することから「道(ミチ)」の名がつきました。
-在来種のタネツケバナとミチタネツケバナの見分け方の3ポイント-
①場所:田んぼではなく乾いた道端に生えている。
②ロゼット:花が咲いても足元のロゼット葉が青々と残っている。
③実の向き:実が茎に沿ってピタッと上向き(並行)に付いている。
学名:Cardamine hirsuta
分類:アブラナ科タネツケバナ属
開花時期:2〜5月