
代表の本丸ロッジの庭の中心の一角を担っています。
樹高は1〜2mほどに成長する落葉つる性低木ですが、周囲の樹木に寄りかかると3〜5m以上に達することもあり、しなやかな枝をアーチ状に伸ばして成長します。
地中に深く根を張る極めて強健な性質を持っており、そのタフな生命力から、華やかな園芸バラを支える台木(だいぎ)として世界中で無くてはならない存在となっています。
一本の太い幹を立てるのではなく、株元からシュートと呼ばれる勢いのある若枝を次々と発生させて群生し、枝には下向きに湾曲した鋭いトゲを散生させます。
このトゲは外敵から身を守るだけでなく、他の植物などに引っ掛けて自らの体を支える役割も果たしています。
葉は5〜9枚の小さな葉が羽のように並ぶ奇数羽状複葉ですが、葉の付け根にある托葉(たくよう)に櫛の歯のような細かな切れ込みがあるのが本種を特定する際の大切な目印です。

花は枝の先に白い5弁花を房状にこぼれるほど咲かせ、辺り一面にバラ特有の清々しく甘い芳香を漂わせます。
種小名のムルティフローラが「多くの花」を意味する通り、満開の時期には圧倒的な花のボリュームで見る人を惹きつけます。
秋には直径5〜8mmほどの小さな実がツヤのある赤色に熟し、冬枯れの景色に彩りを添えながらお腹を空かせた野鳥たちの貴重な食料となります。
また、未熟な実を乾燥させたものは営実(えいじつ)と呼ばれる生薬になり、古くから人々の健康を支える薬用としても大切に利用されてきました。
山野に自生するトゲのある低木のイバラであることが名前の由来で、古くから日本の風景に溶け込んできた非常に馴染み深い植物です。
可憐な花と香りで心を癒やし、その強靭な根でバラの美しさを底辺から支える魅力あふれる植物です。
学名:Rosa multiflora
分類:バラ科バラ属
開花時期:5〜6月

代表の本丸の庭のあちこちに群生して悩ましい雑草です。
草丈は30〜70cmほどに成長するヨーロッパ原産のイネ科の一年草で、秋に芽生えて冬を越し春から初夏に勢いよく伸びますが、梅雨の頃には種を残して株全体が茶色く枯れて倒れ伏すという、一風変わったライフサイクルを持っています。
根はひげ根で地表近くに放射状に広がるため引き抜くのが比較的容易なので管理はしやすいですが、数が非常に多い。
細い円柱状の茎が根元から次々と分かれる「分けつ」という働きによって多数の茎が束のように集まって群生します。
葉は長さ5〜15cm、幅はわずか1〜3mmほどと非常に細長く、内側に巻き込んだり折れ曲がったりする繊細な造形が特徴です。
茎の先端に10〜30cmほどの細長い穂を出し穂軸に沿って密集した花々が一方に流れるような独特のシルエットを描き出します。
種子の先端には1〜2cmほどの芒(のぎ)という長い針状の突起がありこれが衣服や動物に付着して運ばれることで、巧妙に次世代へと命を繋いでいきます。
黄金色に枯れて地面を覆い尽くす姿は季節の終わりを告げる情緒に溢れ自然の営みをダイレクトに感じさせてくれる植物です。
長く伸びた穂が一方に偏ってつき先端が弓なりに反り返って垂れ下がる姿を武具の薙刀(なぎなた)の刃に見立てたことに由来します。
学名:Vulpia myuros
分類:イネ科ナギナタガヤ属
開花時期:5〜6月

代表の本丸の庭の中心で力強く繁茂しています。
樹高は1〜3mほどに成長する落葉低木で、環境が良いと5mに達することもある古くから日本の山野に自生する馴染み深い植物です。
地表近くに根を張る浅根性のため水はけの悪い場所だけでなく、極端な乾燥も苦手とするややデリケートな性質を持っています。
樹皮は灰褐色で若木は滑らかですが成長とともにイボ状の突起や縦のひび割れが現れ、味わい深い質感へと変化していきます。
枝には葉の付け根に鋭いトゲが2本ずつ向かい合ってつく対生が大きな特徴ですが、トゲが退化した「朝倉山椒」などの扱いやすい品種も存在します。
葉は小さな葉が5〜19枚ほど羽のように並ぶ「奇数羽状複葉」で、光に透かすと「油点」という精油の細胞が点々と見え、ここからサンショウ特有の爽やかな芳香を放ちます。
花びらのない小さな黄緑色の花を多数咲かせますが、雄の木と雌の木が別々の「雌雄異株」という性質があるため、実の収穫を楽しむには雌株を育てる必要があります。
夏には料理に彩りを添える青い実を、秋には熟して赤褐色になった実をつけ、中から現れる光沢ある黒い種子と果皮はピリリと痺れる辛みと芳醇な香りを楽しませてくれます。
「芽出しから実まで余すところなく活用できる」と言われる通り、その香りと力強い枝ぶりで庭木としても魅力たっぷりな日本の食卓と庭を彩る名脇役といえる存在です。
山に多く自生し辛みや香りのある実をつけることが名前の由来で、古くは「ハジカミ」と呼ばれ実が弾ける様子やその辛みにちなんだ名で親しまれてきました。
学名:Zanthoxylum piperitum
分類:ミカン科サンショウ属
開花時期:4〜5月

代表の本丸の中央で好き勝手に枝を伸ばしています。
樹高は1〜3mほどで生長が比較的緩やかですが、地表近くに細い根を多く張り地際や根から蘖(ひこばえ)と呼ばれる新芽を勢いよく出す非常に強い生命力を持っています。
一本の太い主幹が立つというより根元から複数の細い幹が立ち並ぶ株立ち(かぶだち)という樹形になりやすく、黒みを帯びた樹皮は成長すると滑らかに剥がれることがあります。
枝はよく分かれて低く広がるように伸びますが、短い枝の先が変化した鋭く硬い刺(とげ)を持つのが大きな特徴です。
葉は長さ5〜10cmほどの長楕円形で枝に互い違いに付く互生(ごせい)となり、表面には硬い光沢が縁には細かく鋭いギザギザの鋸歯(きょし)が見られます。
春には短い枝の脇に丸みを帯びた5弁の花を数個まとめて咲かせ、赤や白、ピンク、あるいは一木に紅白が混ざる「咲き分け」など、その彩りは実に多彩です。
花が終わると直径3〜8cmほどの果実をつけ秋に黄色く熟すと素晴らしい香りを放ちますが、果肉は非常に硬く酸味も強いため果実酒やジャムなどの加工用として楽しまれます。
種小名の speciosa(スペキオーサ)が「美しい」を意味する通り華やかな花と芳醇な実、そして自らを彩るような鋭いトゲを併せ持つ、非常に個性豊かでタフな植物です。
中国原産で平安時代に日本へ渡来し、果実が瓜(うり)に似ていることから木に実る瓜(木瓜:もけ)と呼ばれ、それが転訛して「ボケ」という名になりました。
学名:Chaenomeles speciosa
分類:バラ科ボケ属
開花時期:3〜5月

代表の本丸の中心にしっかり根づいています。
樹高は通常3~6mほどで生育環境が良いと10mに達することもある常緑の小高木です。
根は浅根性(さんこんせい)といって、細い根が地表に近い部分へ広く横に張る特徴があります。
幹は灰褐色の樹皮にひし形の皮目(ひもく:空気を取り入れる穴)が多数ありざらざらとした質感です。
若い茎は緑色をしていますが、成長するにつれて木質化し灰褐色へと変化していきます。
基部からよく枝分かれして密に茂り芽吹く力が強いため刈り込みによって好みの樹形に仕立てやすいのが魅力です。
葉は長さ5~12cmの長楕円形で茎に対して2枚が向かい合ってつく対生(たいせい)で並びます。
表面に光沢がある革質で縁は基本的に滑らかで若い葉にはわずかに鋸歯(きょし:ギザギザ)が見られることもあります。
花は直径4~5mmの小さな十字型で鮮やかな橙黄色の花が葉の付け根に密集して咲き誇ります。
「日本の三大香木」の一つに数えられるほど非常に強く甘い香りを放ちますが花の寿命は3~7日程度と短いのが特徴です。
実は日本国内で見かける株にはつきません。
これは江戸時代に中国から渡来した際に挿し木で増やしやすい「雄株」のみが持ち込まれたためで、雌株が存在する原産地では暗紫色の実をつけます。
樹皮の質感が動物の「犀(サイ)」の皮膚に似ていることから「木犀」とされ、そこに金色の花の色を冠して「金木犀(きんもくせい)」と名付けられました。
気温が高いと開花が遅れる傾向がありますが、その年の気候によっては秋に2度開花することもあり、何度も香りを楽しめるチャンスがあるのも嬉しいです。
学名:Osmanthus fragrans var. aurantiacus
分類:モクセイ科モクセイ属
開花時期:9月~10月