
代表のオフィスの裏庭に突如群生してきました。
改修工事でフェンスを設置したので環境が変わった影響と推測します。
草丈は60〜100cmほどに成長する一年草で環境が良く花穂を摘み取り続けるとさらに大きく繁茂することもあります。
地表近くに浅く広く張るひげ根が特徴で太い根が深く伸びるタイプではないため乾燥には少し弱いという繊細な一面を持っています。
茎はシソ科特有の断面が四角形という非常にユニークな形をしており表面には細かい産毛が生え、上に向かって真っ直ぐに伸びていきます。
枝は茎の節から左右対称に2本ずつ分かれる対生(たいせい:茎に対して向かい合ってつく)で、
葉の付け根にあるわき芽から次々と新しい枝を伸ばして葉を増やし、卵円形で先端が尖り縁にはギザギザとした鋸歯(きょし)があり、裏側には腺鱗(せんりん)という香りのカプセルが隠れていて、このカプセルが触れたり刻んだりすることで潰れあの爽やかな香りを放ちます。

花は茎の先端から総状花序(そうじょうかじょ)と呼ばれる穂を伸ばし、白色やごく薄い紫色の数mm程度の小さな唇形花(しんけいか:上下に分かれた唇のような形)を下から上へ向かって多数咲かせます。
花が終わると萼(がく)の中に4粒の小さな種子を作り、この未熟な実がついた穂は穂紫蘇(ほじそ)や実紫蘇(しそのみ)と呼ばれ刺身のつまや佃煮として食卓を彩ってくれます。
日が短くなると花を咲かせる短日植物(たんじつしょくぶつ)という性質があるため、夜間に街灯の光が当たる場所では花が咲きにくくなるという面白い特徴もあります。
別名の「大葉(おおば)」は元々市場での流通名ですが、「紫蘇」の名前の由来は中国の伝説でカニの食中毒で死にかけた若者が紫色の葉で蘇った(よみがえった)ことから「紫蘇」と名付けられたことに始まります。
アオジソは赤ジソの変種ですが日本では縄文時代の遺跡から種子が見つかるほど古くから愛されてきた非常に歴史の深い植物です。
学名:Perilla frutescens var. crispa f. viridis
分類:シソ科シソ属
開花時期:8〜9月

代表のオフィスの庭の植物の中から我先にといつの間にか力強く出てきています。
樹高は70cm〜2mほどに成長する低木で、寒冷地では冬に地上部が枯れ春にまた芽吹くため大型の草本のように扱われ、剪定せずに放置すると2m近くまで伸びます。
地下茎を非常に長く伸ばし横へ横へと広がり、離れた場所から蘖(ひこばえ:切り株や根元から生えてくる若芽。「孫生」とも書く。)を出して増殖します。
茎・幹は直立し、若い茎は緑色や紫色を帯びていますが成長すると木質化して灰褐色になります。
枝はあまり細かく分かれず太い茎が真っ直ぐ伸びる傾向があり表面には皮目(ひもく:空気を取り入れる点々のような穴)が目立ちます。
葉は大きなハート型の広卵形で長さは10〜20cmほどになり対生(たいせい:茎に対して向かい合ってつく)で、表面は濃い緑色で光沢はなく裏面は少し毛があり白っぽく見えます。
葉を傷つけたり揉んだりすると独特の不快な臭気(薬品やビタミン剤のような匂い)がありますが触れなければ匂いません。
花は直径10〜15cmほどの半球状の大きな集散花序(しゅうさんかじょ:花が集まってつくり出す花序の一種で主軸から分枝が繰り返し分かれて花が咲く構造)を作り、小さな花が数十個〜百個近く集まって咲くため見た目はアジサイなどに似ています。
花の色は鮮やかな紅紫色(濃いピンク色)で、蕾の時はより濃い色をしており開くと少し明るくなり、葉の悪臭とは対照的に甘く芳しい良い香りがあるのでアゲハチョウなどの蝶が好んで集まります。
花から長い雄しべが突き出しておりこれが繊細で華やかな印象を与えます。
花が終わると稀に直径6〜7mmほどの球形の実を萼(がく)の上にのるような形でつけ、最初は緑色ですが熟すと光沢のある藍色〜黒紫色になります。
宝石のような美しさがありますが結実しない(実がつかない)ことも多いです。
名前の由来は花が集まって咲く様子が豪華で美しいことが「牡丹(ぼたん)」のようであることと、葉や茎に独特の臭気がある「臭木(くさぎ)」仲間であることから名付けられました。
原産地は中国南部で日本には江戸時代末期に観賞用として渡来したと言われています。
「花は極上の香り、葉は悪臭、根は強健」という非常にキャラの濃い際立った特徴を持っている植物です。
学名:Clerodendrum bungei
分類:シソ科クサギ属
開花時期:6~9月