2026年8月30日 09:00
代表のオフィスの石垣から力強く生えてきてしまっています。
草丈は1~1.5mほどに達し道端や藪に自生する非常に強健な多年草で、地中を這うように横へ伸びる地下茎を持ち旺盛な生命力で繁殖します。
木質化するような幹は存在せず、ほとんど枝分かれもせずに太い主茎が1本だけ真っ直ぐに直立して伸びるのが特徴です。
緑色をした茎の表面には短い毛が密生しており、その内部には非常に丈夫で豊かな繊維質が詰まっています。
葉は茎の同じ節から向かい合ってつく対生(たいせい)で、長さ10~15cmほどの卵形をしており先端が尾のように細く尖ります。
葉の縁にはギザギザとした鋸歯(きょし)があり、先端にいくほど粗くなるほか、両面に短い毛が密生しているため触るとザラザラとした独特の感触があります。
夏から秋にかけては、葉の付け根から淡緑色~クリーム色の個性的な穂状(すいじょう)花序を長く伸ばします。
雌雄同株(しゆうどうしゅ)で、上部には太く密に花がつく雌花序を、下部には球状の花がまばらにつく雄花序をつけますが、中には雄花序を持たない株もあります。
花後に実る果実はごく小さな倒卵形で、周囲に毛が生えた狭い翼(ひれ)を持つユニークな形状をしています。
名前の由来は、生育環境である藪に生えることと、かつて繊維を採るために栽培された「苧麻(マオ)」に似ていることにあります。
一見すると素朴な野草ですが、古くから人々の暮らしを支えた繊維植物としての逞しい面影を残す、知るほどに愛着が湧く植物です。
学名:Boehmeria longispica
分類:バラ目イラクサ科カラムシ属
開花時期:8~10月