2026年6月21日 09:00
代表の本丸の庭のあちこちに群生して悩ましい雑草です。
草丈は30〜70cmほどに成長するヨーロッパ原産のイネ科の一年草で、秋に芽生えて冬を越し春から初夏に勢いよく伸びますが、梅雨の頃には種を残して株全体が茶色く枯れて倒れ伏すという、一風変わったライフサイクルを持っています。
根はひげ根で地表近くに放射状に広がるため引き抜くのが比較的容易なので管理はしやすいですが、数が非常に多い。
細い円柱状の茎が根元から次々と分かれる「分けつ」という働きによって多数の茎が束のように集まって群生します。
葉は長さ5〜15cm、幅はわずか1〜3mmほどと非常に細長く、内側に巻き込んだり折れ曲がったりする繊細な造形が特徴です。
茎の先端に10〜30cmほどの細長い穂を出し穂軸に沿って密集した花々が一方に流れるような独特のシルエットを描き出します。
種子の先端には1〜2cmほどの芒(のぎ)という長い針状の突起がありこれが衣服や動物に付着して運ばれることで、巧妙に次世代へと命を繋いでいきます。
黄金色に枯れて地面を覆い尽くす姿は季節の終わりを告げる情緒に溢れ自然の営みをダイレクトに感じさせてくれる植物です。
長く伸びた穂が一方に偏ってつき先端が弓なりに反り返って垂れ下がる姿を武具の薙刀(なぎなた)の刃に見立てたことに由来します。
学名:Vulpia myuros
分類:イネ科ナギナタガヤ属
開花時期:5〜6月