2026年6月20日 09:00
代表の本丸の庭の中心で力強く繁茂しています。
樹高は1〜3mほどに成長する落葉低木で、環境が良いと5mに達することもある古くから日本の山野に自生する馴染み深い植物です。
地表近くに根を張る浅根性のため水はけの悪い場所だけでなく、極端な乾燥も苦手とするややデリケートな性質を持っています。
樹皮は灰褐色で若木は滑らかですが成長とともにイボ状の突起や縦のひび割れが現れ、味わい深い質感へと変化していきます。
枝には葉の付け根に鋭いトゲが2本ずつ向かい合ってつく対生が大きな特徴ですが、トゲが退化した「朝倉山椒」などの扱いやすい品種も存在します。
葉は小さな葉が5〜19枚ほど羽のように並ぶ「奇数羽状複葉」で、光に透かすと「油点」という精油の細胞が点々と見え、ここからサンショウ特有の爽やかな芳香を放ちます。
花びらのない小さな黄緑色の花を多数咲かせますが、雄の木と雌の木が別々の「雌雄異株」という性質があるため、実の収穫を楽しむには雌株を育てる必要があります。
夏には料理に彩りを添える青い実を、秋には熟して赤褐色になった実をつけ、中から現れる光沢ある黒い種子と果皮はピリリと痺れる辛みと芳醇な香りを楽しませてくれます。
「芽出しから実まで余すところなく活用できる」と言われる通り、その香りと力強い枝ぶりで庭木としても魅力たっぷりな日本の食卓と庭を彩る名脇役といえる存在です。
山に多く自生し辛みや香りのある実をつけることが名前の由来で、古くは「ハジカミ」と呼ばれ実が弾ける様子やその辛みにちなんだ名で親しまれてきました。
学名:Zanthoxylum piperitum
分類:ミカン科サンショウ属
開花時期:4〜5月