2026年6月14日 09:00
代表の本丸の中央で好き勝手に枝を伸ばしています。
樹高は1〜3mほどで生長が比較的緩やかですが、地表近くに細い根を多く張り地際や根から蘖(ひこばえ)と呼ばれる新芽を勢いよく出す非常に強い生命力を持っています。
一本の太い主幹が立つというより根元から複数の細い幹が立ち並ぶ株立ち(かぶだち)という樹形になりやすく、黒みを帯びた樹皮は成長すると滑らかに剥がれることがあります。
枝はよく分かれて低く広がるように伸びますが、短い枝の先が変化した鋭く硬い刺(とげ)を持つのが大きな特徴です。
葉は長さ5〜10cmほどの長楕円形で枝に互い違いに付く互生(ごせい)となり、表面には硬い光沢が縁には細かく鋭いギザギザの鋸歯(きょし)が見られます。
春には短い枝の脇に丸みを帯びた5弁の花を数個まとめて咲かせ、赤や白、ピンク、あるいは一木に紅白が混ざる「咲き分け」など、その彩りは実に多彩です。
花が終わると直径3〜8cmほどの果実をつけ秋に黄色く熟すと素晴らしい香りを放ちますが、果肉は非常に硬く酸味も強いため果実酒やジャムなどの加工用として楽しまれます。
種小名の speciosa(スペキオーサ)が「美しい」を意味する通り華やかな花と芳醇な実、そして自らを彩るような鋭いトゲを併せ持つ、非常に個性豊かでタフな植物です。
中国原産で平安時代に日本へ渡来し、果実が瓜(うり)に似ていることから木に実る瓜(木瓜:もけ)と呼ばれ、それが転訛して「ボケ」という名になりました。
学名:Chaenomeles speciosa
分類:バラ科ボケ属
開花時期:3〜5月