2025年9月13日 09:00
日本を代表する花木である椿(ツバキ)。
樹高が2〜10mになる常緑の小高木で、庭木や生垣、公園樹として広く利用されます。
葉は表面に光沢があり、やや厚みのある革質で葉の縁には鋸歯がなくなめらかです。
その光沢のある葉と冬の厳しい寒さの中で咲く花が大きな魅力で、古くから庭木や生垣だけでなく盆栽や鉢植えでも人気があります。
花の色は、白、桃色、紅色、黄色、さらに絞りや斑入りなど多岐にわたり、花形も一重咲き、八重咲きなど様々です。
※絞り咲き:花びらに複数の色が不規則に混ざり合い、マーブル模様や縦の筋模様が入る咲き方
花全体が丸ごと落ちるのが大きな特徴で、この散り方を「花落ち(はなおち)」と呼び、サザンカと見分ける際の重要なポイントとなります。
この様を「落椿(おちつばき)」と呼び、春の季語で俳句や和歌の題材にもなり万葉集に9首もの歌が詠まれるほど人気が高さがうかがえます。。
果実は球形で中にある種子から「椿油(つばきあぶら)」が採れ、古くから食用や化粧品、髪油として利用されてきました。
ツバキという名前は、葉が燃えにくく燃やした時の音が「ツバキツバキ」という説や樹皮が滑らかで艶があることから「艶木(つやき)」が転じたという説などありますが、葉に厚みがあって光沢があることから「厚葉木(あつばき)」が転じて「ツバキ」になったという説が最も有力のようです。
「椿」という国字(和製の漢字)があてられていることからも日本人がこの花木に寄せる思いの深さが伝わってきます。
原産地は日本や中国といった東アジアで、日本国内で作出された品種だけでも2,000種を超え、木の寿命が長く丈夫なツバキは土壌を選ばず日向でも日陰でも育つので欧米でも「カメリア」と呼ばれて愛されています。
ます。
当たり前のように代表の本丸にも何本かありますがほとんど手入れはされていなく枝が込み入った状態ですので、代表の剪定の指示が愉しみです。
学名:Camellia japonica
分類:ツバキ科ツバキ属
開花時期11~4月