2025年8月23日 09:00
日本のどの家庭の庭にもあるのではないかと思われるほどよく見かける樹木。
当然のように代表のオフィスのメインの生垣としても植栽されています。
日本に自生する落葉低木で庭木として非常に人気があり、春の花、夏の葉、秋の紅葉と、一年を通して美しい姿を楽ませてくれます。
樹高は1〜2mほどで枝が密に茂り樹形が整いやすいのが特徴ですが、代表からはしばらく放置の指示が。
なぜ放置するのかお聞きすると、このドウダンツツジの様子を観察することと自然樹形にするためとのこと。
このドウダンツツジは生垣として毎年剪定されていましたので、横に少し伸びて縦に伸びるという本来の枝ぶりではありません。
横にのびた徒長枝が道路側に伸びて近所迷惑になったこともあったとかなかったとか・・・。
当然、不自然となる形を代表は嫌います。
最終的には、樹高2mくらいまで伸ばして自然樹形になればその形を保つとのこと。
半信半疑のまま放置し自然樹形になることを愉しみに待ちます。
枝から垂れ下がるようにスズランに似た白いつぼ型の小さな花をたくさん咲かせます。
よく観ると、5枚の花びらがくっ付いて先端が外側に丸まり蜜を吸いに来た小さな虫たちの足掛かりになっていて、したたかな生き残り戦術も美しい姿です。
葉は小さく楕円形で夏は鮮やかな緑色で涼しげな印象を与えます。
秋になると鮮やかな赤色に紅葉し、特に日当たりの良い場所では見事な赤色となり庭を彩る主役となります。
↑ 11月下旬
名前の由来ですが、漢字で「灯台躑躅(ドウダンツツジ)」と書きます。
昔の照明の一つである3本の棒を組んで作られた「結び灯台」は先端が枝分かれしており、そこに油皿を載せ油で灯りをともしていました。
ドウダンツツジの枝がこの灯台の脚のように分岐する様子から名前が付けられました。
読み方は「トウダイ」が訛って「ドウダン」になったと考えられています。
学名:Enkianthus perulatus
分類:ツツジ科ドウダンツツジ属
開花時期:4〜5月