当たり前の状況になると人は感謝を忘れてしまうようだ。
相談に乗ってくれる、経済支援をしてくれる、
これは特別な条件が揃ってのことであり尋常事ではない。
人間は不満足な状況下ではじめて進化する。
理解できない、何もできない、誰も助けてくれない、
本当はそんな経験が思考を強化させ成長させる。
言葉や文字が全く通じない、
その状況で意思を伝えるにはどうしたらよいか?
良好なる人間関係とは楽しく付き合えることではない。
互いに互いをもっと理解したいと、
真摯に向き合う意思と姿勢が在るかどうかである。
近所の定食屋でこんな光景があった。
テレビを見ながらゴルフ評論を熱く語り合っている。
話しが盛り上がってきたところで一人が切り出した。
「ところでお前、ゴルフやったことあるの?」、
「やるわけないだろ、そんな時間ないよ!」。
私は思わず「はあ?」と心で叫んでしまった。
これと同様のことがビジネスでもよくある。
経営を1度もしたことがない人が、
机上の空論よろしく経営手法をあれこれと評論する昨今。
他者の振舞いについてあれこれと評論するのであれば、
その道の経験豊かなプロでなければならない。
これは如何なる事でも評論する者の最低条件である。
猫類は体内に一種のバクテリアを寄生させている。
そのバクテリアが生成するフェロモンは、
未消化の糞に混ざり排泄される。
その糞を食べた小動物は、
猫を見ても逃げることなく難なく捕獲されてしまう。
猫類はバクテリアを寄生させることにより、
最強の武器を獲得した生命体である。
実は人間も同じようなことを簡単に行うことができる。
それがメンターやビジネスパートナーという存在だ。
自身には何も誇る能力が無くても、
この存在によりどんなことでも可能になる。
会計・技術・知財・法務に営業と、
クリティカルに有益な武器を多数獲得した者が勝者となる。
どんな時代でも人は一人では何もできない。
勝者になりたいのなら最強の武器を手に入れることだ。
ここで最強の武器を一度に手に入れる方法が在る。
全ての武器を持っているステークスホルダーという存在だ。
「何をやるかではなく誰と組むか」
ここさえ間違わなければ必ず成功する。