伊東久雄

黎明（れいめい）とは出会いや事の始まり。

妙な思惑や駆け引きを感じさせない会話は、

自然に気持ちが相手に向かう。

心から笑って互いに本音を曝け出すのは、

気持ち良いくらいに爽やかだ。

始める前の細かな枝葉の話や、

後ろ向きな意見は気持ちが萎える。

重要なのは根幹、

そこさえぶれなければ後は如何様にもなる。

黎明の瞬間。

互いのマインドが一致しているなら躊躇は無用。

心にブレーキをかける選択肢は皆無である。

前向きな人と接していると元気になる。

前向きな人が多くなってきたと感じるのは、

私だけの感覚なのだろうか？

それとも、前向きな人を引き寄せているのだろうか？

いずれにしてもビジネスが推進することは実に愉しい。

前向きな人は周囲にやる気を起こさせる。

プラススパイラルで更にビジネスが加速する。

前向きな姿勢の人をどれだけ集められるか。

勝者がもっとも気にしなくてはならない事項である。

自分の良く知った道は、

勝手が解っているので歩くに容易い。

ただ、ときに人は好奇心に煽られ、

未知なる道を歩いてみたくなるようだ。

始めは新鮮で見るものすべてが輝いて見える。

「こんな世界が存在していたんだ！」

出会う人もまた出会ったこともない人達ばかり。

一抹の不安の中にもワクワクするものを感じる。

でも、それはほんの刹那な瞬間だけだ。

知らない道は進めば進むほど、

好奇心から恐怖心へと変わり心身を襲ってくる。

期待が失望に変わり不安で押しつぶされそうになる。

引き返すも地獄、進むも地獄、

立ち止まれば更に深い地獄に引き込まれる。

知らない道を歩くときは、

その道を良く知った人の後に付いて歩くに限る。

けっして知ったかぶりには付いていかないことだ。

置いてきぼりにされ身動きとれなくなるのがオチだから。

少子高齢化が社会問題化する現在、

その中で考えるビジネスとはいったい何か？

子供と高齢者がターゲットだと考えるのは、

おそらく市井の人が考える平凡事だ。

市井の人と同じことを考えていては勝者にはなれない。

子供と高齢者、この世代を支えているのは誰？

見えるものの裏にある事実をしっかり見極める。

これが勝者になるためには必須な思考である。

セミナーで定員３０名のところに、

たったの５名しか集まらなかった。

月に１０セット売らなくてはいけないのに、

たったの２セットしか売れなかった。

アンケートのお願いメールを５００通も出したのに、

たったの１０人しか返してくれなかった。

「たったの～しか」と考えるから落ち込むことになる。

勝者は何事も「～も」と考える思考の持ち主。

「５人も集まってくれた！」、

「２セットも買っていただけた！」、

「１０人も協力していただいた！」と。

極めて嬉しいことじゃないか。