伊東久雄

夢を見るならでっかい夢を見るが善い。

でっかい気持ちで生きられるからに他ならない。

コメント：

現実だけを見て生きていると些細な事が気になるものだ。

大きな夢、高い志、これを持っている人は将来を見て今を考える、だから他者の言葉や些細な状況に振り回されることもない。

事業や業務は最低３年間継続させないと、

正確な事業の特性や業務のコツを得られない。

収益カーブやトレンドは確実に変化する。

それをはっきりと見極めるまでは、

継続推進か撤退するのかも判断できない。

成功しない人の最大の共通点は、

見極める前に撤退してしまう。

真の宝を得られる特権を水の泡にしてしまう。

最低３年、これが事業を計るクリティカルタイムである。

クリティカルタイムとは、

物事を成す為の必須な時間の絶対値を指す。

ビジネスで成功したいのなら形から入ることが肝要。

やりたい事ができたらさっさと起業することだ。

事務所を構えサイトや商材を作り設備を揃え、

スタッフを抱えて後に引けない状況を作ってしまう。

形を作れば腹を据えて推進させる覚悟が生まれる。

常にプレッシャーの中で事業推進することが肝要。

思惑と違うとすぐ他に目が奪われ止めてしまう、

これが失敗を繰り返す人の代表例である。

資金を集めて形を作り引くに引けない膨大な投資をする。

逃げ場のない状況は最も高速に理想的な展開となる。

いつでもリセットできるように身軽な状況を作り上げ、

安全地帯を確保しての事業推進では上手くいくはずがない。

最初から敗者の心持ちでは決して勝者にはなれない。

他者の夢に協力してそれを実現させる。

これも一つの自身の「夢の実現」である。

他者の事業に協力してそれを成功させる。

これも一つの自身の「成功」である。

そしてもう一つ。

自分が苦しい状況の時でも他者優先し支援する。

不思議と自分にも善い流れが訪れ上手く回り出す。

常に思考は他者優先に限る。

勝者はこれを肌感覚で身につけている。

将棋やチェスの達人の必勝法。

「相手に自分の打ってほしいところに打たせる」

つまり無言の誘導である。

百戦錬磨の達人は相手の戦法に乗せられた振りをして、

相手のミスを誘いながら絶好のチャンスを伺う。

そして突然流れを一変させる起死回生の一手を放つ。

その後はイニシアティブを取って最後には確実に勝つ。

終わってみれば最初から最後まで、

全てが達人の掌の中で進められていたことになる。

ところでラクダは人に操つられているように見せて、

実はラクダが人を導いているに過ぎない。

ラクダは砂漠の好きなところに自由に行けるが、

人はラクダがいなくては移動は極めて困難だから。

「他者を上手く操っている」と思っている人は、

ほぼラクダに導かれている人と同じなのかもしれない。

相手に乗せられた振りして相手を誘導する。

勝者が得意とする誘導戦略は実に奥が深い。

進むも戻るも止まるのでさえも読まれているのだから。

誘導させられたくないのであれば、

心を開いて信頼関係を構築し真の身内になるか、

そうでなければ手の届かない所へ逃げるかである。

中途半端に付き合うから探られ誘導されるのだ。