2023年1月17日 01:00
将棋やチェスの達人の必勝法。
「相手に自分の打ってほしいところに打たせる」
つまり無言の誘導である。
百戦錬磨の達人は相手の戦法に乗せられた振りをして、
相手のミスを誘いながら絶好のチャンスを伺う。
そして突然流れを一変させる起死回生の一手を放つ。
その後はイニシアティブを取って最後には確実に勝つ。
終わってみれば最初から最後まで、
全てが達人の掌の中で進められていたことになる。
ところでラクダは人に操つられているように見せて、
実はラクダが人を導いているに過ぎない。
ラクダは砂漠の好きなところに自由に行けるが、
人はラクダがいなくては移動は極めて困難だから。
「他者を上手く操っている」と思っている人は、
ほぼラクダに導かれている人と同じなのかもしれない。
相手に乗せられた振りして相手を誘導する。
勝者が得意とする誘導戦略は実に奥が深い。
進むも戻るも止まるのでさえも読まれているのだから。
誘導させられたくないのであれば、
心を開いて信頼関係を構築し真の身内になるか、
そうでなければ手の届かない所へ逃げるかである。
中途半端に付き合うから探られ誘導されるのだ。