伊東久雄

「ファミリームード」とか「アットホーム」とか、

聞こえは良いが経営者なら使わないほうが良い。

慣れ合い所帯や極小組織をイメージさせるから。

コメント：

自分が良かれと感じていることと、それを聞いた人が受ける印象にはかなりのギャップがあるものだ。

キャッチコピーや各種の名称は、自分の主義主張や拘りではなく他者がどう受け取るかを熟考することだ。

十数年前のこと。

一夜にして公私共に環境の全てが塗り替わった。

ここ最近、あの時の展開が連日連夜繰り広げられる。

身体に染み込んだ成功法則は、

過去の数倍も早く先取り行動ができる。

経験から得てきた肌感覚、

無意識のうちに身体が条件反射で反応する。

肌感覚とは代替えできない正確なナビゲーターである。

ガラスとダイヤモンドで作られた同じ形のもの。

これを通知したうえで、

好きな方を１個だけ取れるというゲームをしてみる。

チャンスを常にものにしてきた人は、

何度やってもダイヤモンドの方をズバリと選ぶ。

チャンスを常にふいにしてきた人は、

何度やってもガラスの方を掴んでしまう。

何でだろう？

答えは嗅覚。

常にチャンスをものにしてきた人は、

尋常ではない嗅覚を持っている。

事業も鋭い嗅覚で利益の壺を抑えている。

ビジネス嗅覚を鍛える方法は、

ものであれ人であれ本物と接していることである。

規模が大きいほどワクワクするは勝者の器。

恐れおののいて腰が引けてしまうは敗者の器。

計画は壮大に、推進は堅実に。

事業規模に関係なく個々人のやることは一緒だ。

一人でやれる範囲で小さく纏めたらどうなる？

おそらくそれはビジネスとは呼べない代物になる。

事業計画は夢と同じ。

何をするにもでっかい方が修正も容易だ。

ビジネスを愉しむとはそういうことだ。