畑の中に放置栽培を効率よく行う目的でレイズドベッドの枠を自然木で作成しセッティングしました、このレイズドベッドというのは所謂花壇のように栽培エリアを上部に上げた形を言います、このようにすることで手入れや収穫作業が楽になるのです。
また無農薬&無肥糧を実践するためにこのレイズドベッドの中に大量の緑肥を入れています、緑肥というのは自然の木片や枯葉などで分解熟成することで炭素が窒素に置き換わり肥料を与えなくても自然に窒素が供給されることを狙っています。
更には土壌菌が活性化するように大きさを計算してこのサイズにしています、更には横に5mmほどの隙間を設けて酸素が土壌に取り込まれるように考えました、何度も実験を繰り返して最適な方法が確立出来たら書籍化したいと思っていますので詳しいことは徐々に発表していきましょう。
来るたびに1つずつ設置して期間を置いて植栽していきます
最終的にはこれを10個設置します

ニンジンを室内で作れるか実験しました、結果はコツを掴めば何とか作れることが解りました、要は品種と室温次第ということになります。
実験でしたのでプランターではなく6号のプラスチック鉢を使い半水耕栽培で試みました、半水耕栽培は培養土を遣わずに無機質のバーミキュライトを使い液肥で育てます。
品種は長さ10Cmほどのミニニンジンを選びました、どちらかというと根の部分よりも葉を収穫するタイプのニンジンを採用しました。
窓辺に置くだけでしっかり成長しています
種まきから2ヶ月目の段階ですでに葉はサラダなどに使えます

種袋の裏に書いてある説明通りで種まきから3ヶ月目で10Cmの長さのニンジンが収穫できました
ニンジンは密栽培可能ですので直径18Cmの鉢で12本収穫することができました
同時進行で早摘みダイコンも栽培していました

種を撒いて1週間に1度くらい液肥を追加する程度の放置栽培でもしっかりニンジンが収穫できました、手間要らずですので忙しい人でもできると思います、ただし水切れを起こすとあっという間に萎れたように枯れてしまいますので毎日のチェックだけは欠かせません。
昨年の夏に韓国の漬物用に作られる小さなダイコンを品種改良した早摘みミニダイコンを水耕栽培しました、ダイコンやニンジンは根を締める土壌が無いと根が太く育ちません、そこでバーミキュライトを土代わりにして水耕栽培しました。
バーミキュライトやパーライトは鉱物を焼いて作られた物質で有機物は一切含まれていません、従ってハイドロカルチャーと同様に半水耕栽培(セミハイドロポニック)という方式になります。
水耕栽培中のミニダイコン
葉の大きさは普通のダイコンとほぼ一緒で見事です
水耕栽培ではサイズ感からミニダイコンが精一杯です

1辺12Cmの育苗用スリット鉢を使いました

種まきから2ヶ月後に初収穫
直径9Cmで長さが約15Cmと種の袋に書いてあったサイズよりも大きいものが収穫できました

種まきから3ヶ月後
形は各種ですが丸々太ったダイコンがたくさん収穫できました

水耕栽培のコツは光です、自然光だとここまで大きくなりません、やはりグローテントと植物育成用LEDのパワーはすごいです。
そしてこのミニダイコンは非常に辛いです、本当にびっくりするほど辛いです、長野県の名産品で青くて小さなワサビダイコンというのがあるのですが、大きさこそ小さいのですが非常に辛いです、そのワサビダイコンと同じくらいの辛さです、これ蕎麦におろして合わせるとめちゃくちゃ美味いのです。
毎年バジルだけは必ず苗を買ってきてプランターに植え付けて水をあげるだけの放置栽培を実践しています、肥料は何もあげずに土の力だけで栽培できます。
大き目の発泡スチロールを使い冬の間に乾燥させておいた野菜やフルーツの皮などの有機物を土の中に混ぜ込みます、こうすることである程度の寒い冬でも温度が保たれ有機物が醗酵して窒素分を土中に作ってくれます、つまり肥料も与えずに植物が育つのです。
地力の高い土壌を使うと苗1本でお化けのように大きく育ちます
高さは80Cm、幅は60Cmもあります

どれだけ大きくなるかというと葉の長さも最大で18Cmと市販のバジルの葉の3倍です

夏には毎日収穫しても翌日には新しい葉が生まれます
毎日のように料理に使っても使いきれないのでドライバジルにしています

地力のある土も毎年増えていきますので観葉植物の鉢にも新しい土に混ぜて使います、地力が高いとは有機物を分解できる菌が豊富ということです、買ってきたばかりの培養土には菌がいませんので地力を上げるに時間がかかります。
自宅で地力の高い土を作っておくと観葉植物の鉢植えだけでなく野菜のプランター栽培などにも有益に活用できます、その意味でも毎年こうやってバジルを自家製培養土で育てているのです。
「寒さ暑さも彼岸まで」とはよく言ったものでいよいよ春本番を迎えます、ここで暦の上では2月から春なのですが園芸の春は4月~6月です、つまり1ヶ月半ほどずれています。
多くの野菜は気温が20度を超えてこないと発芽しません、また果樹の多くも20度を超えてこないと花芽を吹きません、その意味では20度を超えてくる4月以降が春として定着しているようです。
とはいえ昨今では5月以降はかなり気温が上昇してきます、その意味でいうと少し早めに行動を開始する必要があるのですが3月は暖かい日が続いたと思っていたら突然のように雪が降るなんてこともありますので一概に早めに行動したほうが良いとも言えないのです。

私はというと2週間の短期天気予報と3ヶ月の長期天気予報を基に行動を計画します、ここで重要なのが冬準備と春先の準備です、何でも先手を打っていくと慌てないで済むと思います。
冬準備の多くは土作りや冬の剪定です、また春先には枯れ枝を剪定したり植え替えなどを行っておきいつでも成長を始めてもいいようにしておきます、何事も計画と準備がその後の結果に大きく表れるのです。