経営者思考塾

獲らぬ狸の皮算用するな！

何事も結果を観ずに思惑を抱くな。

過程はあくまでも過程であり結果ではない。

最後の最後に善い状況が暗転することなど多々あることだ。

結果が出たら次の策を講じる。

一歩一歩、着実にゴールを目指して押し進めることが肝要。

常に三手先まで見極めろ！

物事を思惑通りに進めるには三手先まで読み切ることが肝要。

一手、現況を把握し自分の最善の行動を思考する。

二手、その結果起きうる善し悪し全ての状況を読み切る。

三手、その読んだ結果全てに対応した策を事前に思考する。

三手先を読んで行動すれば何が起きても慌てずに済む。

つまり、これが「想定の範囲」という代物である。

躊躇するな！

押すなら押す、引くなら引く。

ここぞの好機には一気にゴールまで突っ走る。

不利な状況には全力で撤退する。

成功者は進退の行動に一切躊躇わない。

行動を起こしたら自身を信じて全力を出し切ることだ。

躊躇い行動は百害在って一利無し。

行動するときは押すか引くか、陰陽極めること。

言葉ではなく姿勢で示せ！

飲食店オーナーがファンについてポツリと呟いた。

「言葉だけの応援なら要らない、だったら店に来てよ！」と。

「応援してます！」と言うのは誰の為の表示なのだろうか？

本当に応援しているなら、

常連になりお客さんを紹介する、つまり行動が肝要なのだ。

行動もせずに広義の場所での善い人アピールは、

単なる善人誇示に過ぎず、それを偽善者と呼ぶ。

人の心を動かすのは言葉ではなく行動であり姿勢である。

言葉で飾れば薄っぺらいものになる、すべては結果なのだから。

ファンと顧客は別次元の存在である。

店にとって嬉しいのは、

ファンより実際に足を運んでくれる顧客に決まっている。

そしてファンは何千人いようが利益とは無関係の存在である。

そろそろ、この当たり前の論法に気付くべきだ。

「重いビジネス」に手を出すな！

軽く回らないビジネスは、

簡単に利益を産まないから「重いビジネス」と称する。

経験豊富で資金調達から事業計画まで完璧であれば別だが。

しかし若い経営者がよく陥る失敗が、

手軽に始められる「重いビジネス」に手を出すことだ。

「儲かりそうだから」、その根拠を明確に示せるか？

「他にない優れた商品」、では何故売れないのか？

「誰もやってない」、何故誰もやらないのか？

本当に世の中のニーズに沿った凄い商品であれば、

何もせずともどんどん売れるはずだよね？

各種の方法を試みるも売れない商材は、

やはり世の中に必要とされていない商材なのだ。

動かないものは何をしても動かない、

無理に動かしても結果は知れている。

「重いビジネス」は気長に道楽として愉しんでやることだ。

ただ時として「重いビジネス」は、

ひょんな事をきっかけに何もせずとも勝手に動くこともある。

しかも予想外の利益に乱舞する。

道楽としなければ天の時を待つ余裕もないだろ？