2025年3月20日 06:00
人間とは実に自身に都合良く考える生命体である。
良い状況であれば自分の能力と運を自惚れし、
悪い状況であれば世間や他者が悪いと言い訳する。
ここでよく考えてみよう。
今の状況は一人で作り上げたものなのだろうか。
良いことも悪いことも様々な人に影響され、
そして自分で選択してきた結果である。
良いときはきっかけをくれた人に感謝し、
悪いときは自分の未熟さと愚かさを反省する。
これができないうちは低位でジタバタするだけだ。
勝者と敗者を分けるのは思考と行動の差でしかない。
「今の自分にOK」などという、
根拠のない自己擁護が他者の評価とのギャップを生む。
世間は自分が思っているほど良い評価を下してはいない。
自身がそうであるように世間の他者評価は一様に厳しい。
これに早期に気付くべきである。
※従心(じゅうしん)とは、孔子論語の「七十にして心の欲するところに従えども矩 (のり) をこえず」という節を起源とする70歳代の呼び名である。