2024年12月 6日 06:00
二十代は若さだけで何も問われるものはない。
三十代は知識や能力を問われるようになる。
四十代は経験や実績を問われるようになる。
五十代は有益な人脈やノウハウを問われるようになる。
還暦越えれば再び問われるものは何もない。
関わる人から長生きして欲しいと思われる存在感だけだ。
それまでに与えてきた者が与えられる立場になる。
還暦までに他者に与えてきたことに利子が付いて戻ってくる。
これまでの生き方が正しかったのかが解る瞬間である。
貰うだけで与えてこなかった人は、
他者に与え続ける余生を強いられるようになる。
迷惑をかけてきた人は厄介事に追われるようになる。
楽してきた人は苦労の連続が押し寄せる。
今も昔も押し並べて人の一生は公平にできている。
※従心(じゅうしん)とは、孔子論語の「七十にして心の欲するところに従えども矩 (のり) をこえず」という節を起源とする70歳代の呼び名である。