2024年8月20日 06:00
私の持病の一つに50歳あたりから発祥した腰痛があります、5年ほど前の話ですが慢性的な腰痛が大爆発を起こしてしまいました、「椎間板ヘルニア」という病名で以前から周囲の人には「ヘルニアは時限爆弾のように一気にくるから気を付けろ」と言われていたのですがこういうことだったのですね。
発症する数日前から何となく違和感があったのですが大爆発を起こした朝の前日に無醗酵で作るパンの試作品を作ったのです、この時の生地作りで無意識に腰に負担をかけたのがいけなかったのか翌朝起きる時に下半身がまったく動かず激痛で足を動かすことさえできなくなってしまったのです。
1時間程して這うように移動し病院に電話しました、その際に痛みを緩和させるストレッチの方法を教えてもらって何とか歩けるまでになったのです、病院でブロック注射を打ってもらいその日は安静にしていました。
そんな激痛で起き上がれない日が数日続き強力な痛み止めで抑えながらの生活でしたが一週間後の朝突然傷みも無く普通に起き上がれるようになったのです、腰を曲げても傷みが走りません、あの激痛で動けなかった椎間板ヘルニアが突然のように治ってしまったのです。
医者からは最低でも傷みが収まるまで2週間と言われていたのですが、痛みを堪えて動き回ったのが良かったのかそれとも驚異的な回復力なのか1週間で傷みが完全に消え通常通りに起き上がれるようになりました。
ただ私の場合が特別なのかもしれません、何故なら私は幼少のころから怪我や病気の回復が通常の人の数倍早いのです、高熱が出た時もほんの数時間猫のように身体を丸めて寝ると治ってしまうのです、長い期間苦しんだ足底筋膜炎の痛みもある日突然消えるのです、そして治癒の瞬間には真っ黒な雨雲から一睡の光が差し込み一気に晴れ渡る空のように本当に爽快な気持ちになります。
こんなとき私はこう思うのです、「天が何かのメッセージを伝えている」と、その度にどんなメッセージかはあえて周囲には語りませんが周辺に起きている状況から勘案して私にはしっかり伝わっています、そしてそのメッセージに従って躊躇することなく行動を起こすだけです。
面白いことに身体のどこかに強い傷みが走る時には脳内ホルモンの影響なのか私の脳は通常の10倍以上の思考力にパワーアップするようです、短時間に複数同時に各種のアイデアと難題回避策が次々に浮かんできます。
先の椎間板ヘルニアの発祥でも良い事が起きました、何と処方された薬のせいなのかは解りませんが花粉症の症状が緩和されたのです、これも思考に集中するのに効果を発揮してくれました、そして五十肩で両肩が痛くて動かなかったのですが右肩だけが突然動くようになったのです、朝起き上がれずに右腕に通常の数倍以上の負担がかかった事で寛解(かんかい)を引き起こしたのだと推測しています。
まさに「人間万事塞翁が馬」です、つまり悪いことの裏には良い事が、良い事の裏には悪い事が潜んでいるということです、どんな悪い状況下でも隠れた「良い事」を見つけて集中する、それが私流の前向き思考です。