2024年6月19日 06:00
人気SF作家ダグラス・アダムスはニューテクノロジーに関して興味深い名言を残しています、それは「15歳までは自然なものとして受け入れ、15歳から35歳まではエキサイティングなものとして受け入れ、35歳を超えると不自然なものとして拒否する」というものです。
世の中にはよく調べもせずに新たなテクノロジー分野を懐疑的にしか見れない人が多数います、特に大手企業の現場担当者は殆どと言っても過言ではありません、したがって新たなテクノロジー分野での提案はボトムアップでは一蹴されて進めません。
共同事業主を求める際は代表に直接話しを持って行きトップダウンで進める必要があります、大手企業のトップと直接面談する、これが極めて困難でありITベンチャーがなかなか事業推進できない理由がここにあります。
では何故人は新たなテクノロジー分野を懐疑的に見るようになるのでしょうか、そこには脳のメカニズムが大きく関与しています。
長年ルーティング生活を送っていると右脳をほとんど使うことなく左脳のみで生活できるように脳が合理化していきます、新たなテクノロジーは左脳によってこれまでとは異なる思考が必要とする危険な対象だと認識されます、これによって無意識のうちに脅威と感じてしまうのです。
対して右脳が活性化している人は何歳になっても新たなテクノロジーにワクワク感を覚え取り込んでいこうとします、企業の代表の多くは常に変化する状況で適切な判断が要求されます、したがって年齢に関係なく右脳が活性化しており新たなテクノロジーを一蹴することもなく興味深く聞いてもらえるのです。
新たなテクノロジーを懐疑的に捉え一蹴するのは致し方ないことです、ただ懐疑的に捉える人に是非考えてほしいことがあるのです、もしも自身を飛び越え代表が採用したとしたら最初に一蹴した人はどのように代表から評価されるでしょうか?
大きなビジネスチャンスを逃したかもしれないし例え水際で防げたとしても取り込むのに遅れた時間は戻ってはきません、これらはサバイバルを生き残る企業にとっては致命傷となることすらあります、懐疑思考はどのような業界であっても極めてハイリスクな思考です、物事全て疑ってみるのは洞察する意味では善しとしても懐疑的に見ることは保身の極みでしかありません。