2024年5月24日 00:00
宇宙で最初に誕生した原子である水素ですが、この水素が未来のエネルギーとして各所で研究が進められています、また一部では既に新たな次世代燃料として実用段階に入っています。
この水素のすごいところは酸素と結びつくことで瞬間的に高温で燃える高エネルギー原であるということです、サントリーではこれを利用して蒸留装置を新たに水素用に改良し水素を原料とした世界初の蒸留所を造りました、高速で蒸留原酒を連続的に造れるために水素は高額でも原価率を抑えることができるといいます。
そしてもう一つ最大の特徴は二酸化炭素を一切出さないというスーパークリーンエネルギーであることです、現在世界中で二酸化炭素低減策を繰り出していますが水素はこの問題を即解決します。
また自動車エンジンのエネルギーとして日本を始め各国で研究が進んでいます、これも近いうちに実用段階に入るでしょう、ただしガソリンに代わる水素スタンドというインフラ整備の問題が急浮上してきます。
現在では水素の価格は高額です、また水素を作るために二酸化炭素を排出するという問題があります、ただこれも太陽光発電や風力発電を利用すれば解決します、水素の製造は水を電気分解によって精製しますから多くの電力が必須となるのです。
燃えても水しか排出しない高効率クリーンエネルギーとして期待される水素ですが火力が強い気体だけに事故が発生すれば極めて大きな災害となります、この辺りの研究が遅れている現状があります、これをクリアできれば化石燃料は加速的に水素に置き換わっていくことでしょう。
2023年6月に日本政府は水素基本戦略を改定し2040年までに15兆円もの予算を計上しました、化石燃料の資源が無い日本は世界に先駆けて水素を次世代エネルギーにしようと計画しているのです、ここに大きなビジネスチャンスが転がっているのを見逃してはいけません。