2024年5月 6日 00:00
決別の時は言いたいことが山ほど有っても、
何も語らないのが賢い別れ方というものだ。
人間関係とは常に一方通行ではなく、
相互の時空が重なり合う事象なのだ。
その結果においての決別もまた、
双方の何らかのすれ違いが生じたからである。
決別は最終ではなく縁があれば再会するもの。
一過性の瞬間につまらない捨て台詞は、
未来において大きな遺恨を残すことになる。
捨て台詞のたった一言で、
未来に訪れる縁への扉が閉ざされることもある。
決別の時は笑顔で無言が善い。
※耳順(じじゅん)とは、孔子論語の「六十にして人の話しを素直に聞けるようになった」という節を起源とする60歳代の呼び名である。