2024年3月22日 00:00
近年のカスハラ(カスタマーハラスメント)被害の拡大を受けて東京都は全国に先駆けて「カスハラ防止条例」を今年度内にも施行する動きをとっています、これまで多くの被害相談を受けての動きですが思った以上に素早い動きに近年の社会情勢を見て取れます。
このカスハラ(カスタマーハラスメント)とはショップ販売員などに対する顧客の行き過ぎた行為や要求を指し、コンビニエンスストアや飲食店、また銀行や証券会社の窓口担当者に対して執拗な苦情や土下座の要求などを行う行為をいいます。
これらの行為により心身的苦痛から退社したり酷い場合は入院に至るケースもあり、そうでなくても人手不足で悩むコンビニエンスストアや飲食店などでは重大な営業妨害であり当然利益も失われることになります、つまり東京都はこうした経済に負の効果を齎す行為を阻止しようということなのです。
東京都が先駆けて施行すれば全国に広がるのは必至で都道府県別の条例ではなく国の新法として国会で論議することになると思います、条例では罰則は設けずに既存の刑法の範囲で対応できるとしていますが他のハラスメントと合わせ技での新法が必要な時期に来ているのだと思います、それにしても中央政治は地方政治に比べて動きが常に鈍いと感じる昨今です。