2024年1月19日 00:00
バブル経済期を前後して「こどな」という言葉が流行った時期がありました、「こどな」とは精神的に大人に成りきれていない大人を表現した言葉で「こども」と「おとな」を合成した言葉です。
「こどな」は良く言えば「少年少女のままの気持ちを持った大人」ということですが、どちらかというと良い意味では使われない言葉です、またこのような人の多くにある種の精神疾患が潜んでいることも近年になって広く知られるようになりました。
言わなくていいことを言ったり、相手の気持ちになって考えることができなかったり、他者の迷惑を考えないで自己判断で行動したり、少なくても大人の対応や忖度ができない成人が社会に蔓延しています。
この原因として若い時しかできない悪遊びなど、やるべきときにやるべきことをやってこなかったのも一因としてあげる心理学者がいます、また個性として「そのままでいいよ」と受け入れてしまっている環境が更に「こどな」を助長させる負の連鎖を起こしていると分析されています。
本来的に人は子供の頃に悪遊びや喧嘩などを通して人情やパワーバランスという人間関係上の重要性を学び、自分と相手の立場と距離を考慮して対応できる大人としての社会通念や大人としての心が形成されていきます。
昨今の事件ニュースの多くに「こどな」社会の到来を垣間見ます、私もこの十数年ほどの期間に多くの「こどな」と出会ってきました、その人達の振る舞いは見事に共通しているので驚かされます、正直言って基本的な思考レベルは中学生並みです、更に困ったことに全てにおいて自分を中心に世界が回っているかのように身勝手に振舞います。
「こどな」はいとも簡単に見抜くことができます、それはほんのちょっとした大人の世界では当たり前の約束事やノルマを言い渡すだけで一夜にして表面化します。
そして私は「こどな」の人とはビジネスでの関わりを可能な限り持たないと決めています、何故なら本来起こるはずもないトラブルが必ず起こるからです、これがビジネスを行ううえで最大のストレスとなるのです、精神的ストレスはビジネスを行ううえで最大のブレーキ要因です。
最後にほんの少し「こどな」の特徴を示しておきましょう、3つ以上当てはまれば「こどな」を疑ってみた方がよいと思います。
・ミスしたときは謝る前に言い訳に始まり、その言い訳に根拠も一貫性もない。
・嫌なことがあると電話にも出ずメールなどで連絡しても応答もない。
・約束や契約事項が守れない、またその本質を理解していない。
・信用信頼が理解できず自身にとって損か得かで付き合うか否かを決める。
・言う必要もないことをうっかり口走ってしまう。
・自分を常に正当化しトラブルの原因は他者にあると信じて疑わない。
・ビジネスマナーやルールを知らないし教えても覚えようとしない。
・思考の視点が常に自分で相手の気持ちを理解しようとしない。
・思考視野が狭く自分の事なのに家族と相談して決めようとする。
・場の空気が読めずイニシアティブが誰なのかの判断ができない。
・相手の事情を考慮せず自分の考えを先に押し付ける。
・強烈に注意されたときでも次の瞬間にはケロッとして忘れている。
・業務の優先事項は自身にとって楽なことと学ばなくてもできること。
・初対面の人には対人恐怖感を示し身を固める。
・知っている事は聞かれていないのに自ら話す。
・愛情や教育とは何かを知らないし理解できない。
・物事を階層的且つ時系列的に思考できない。
・複数の別の事項がごちゃまぜに記憶している。
・一度記憶した事項は何度注意してもアップデートしない。
・大人の世界ではすぐ解る些細な嘘がつい口から出てしまう。
・会話や文章の読み書きにおけるリテラシーが低い。
・上記の事項は全て自分には当てはまらないと認識している。