2023年11月30日 00:00
昔から「トラウマ」という言葉をよく耳にします、「トラウマ」とは心的外傷を指し過去に大きな精神的ショックを受けた場合、その過去の記憶が何かをきっかけに表面意識に蘇り恐怖感やパニックなどを引き起こしてしまう症状を指します。
災害・暴力・事件・迫害など要因と過程はさまざまです、しかし近年よく聞かれる「トラウマ」という言葉の使い方を見ると嫌な事から逃避する目的で使われる場合が多いのも興味深い事実です。
例えば話したくない話題になると「それトラウマなので止めて!」などです、しかし本来の「トラウマ」であれば大きなショック症状を引き起こすなど冷静なる対応ができるはずもありません、多くは言い訳程度に聞いていた方がよいかもしれません。
この心的外傷の「トラウマ」に対して「es」は心的内傷ともいうべき存在で、長年貯め込まれた鬱積や我慢といったストレスエネルギーと考えられています。
また激しいショック症状を引き起こすなどはなく、更には「es」そのものが実体的な事項ではなく概念という領域に留まっているものなので「トラウマ」とはかなり次元が異なっています。
ただ「トラウマ」と「es」はまったく無関係なのでしょうか、例えば「トラウマ」が生じるきっかけに「es」が作用していることはないのでしょうか?
何故なら本来であれば「トラウマ」は表面意識から離れ無意識の領域、つまり潜在意識の中に閉じ込められています。
その潜在意識から表面意識へと蘇らせるきっかけとして「es」により自我が目覚め、その状態で更に何かをきっかけにして「トラウマ」が起こることは有り得ると考えられます。
「es」はあくまでも概念でしかありません、したがってこれを医学的に未来永劫研究されることも無いのかもしれません。
ただ私は「es」は概念ではなく心に作用する何かの因子が有ると考えているのです、そうでなければ説明できない心理作用や行動がたくさん存在しているからです、「es」を概念で終わらせずに権威ある機関でしっかりと研究してほしいと願うばかりです。