2023年11月23日 00:00
「es」の力は絶大です、一夜にして別人にしてしまうことなど不思議ではありません、中でも特に怖いのが昨日までの腹心とも言える人が一夜にして敵意を露わにしてしまうことです。
織田信長に謀反を起こした明智光秀はこの例としては極めて解り易いと思います、二人三脚で起業当初から会社を盛り上げてきた腹心中の腹心ともいえる取締役の離脱、その後に強敵となり立ち向かうことなどは何時の時代でも珍しいことではありません。
ソフトバンクもアップルも多くの大企業も成長期によくみられた事実です、ところで謀反を起こすきっかけとは何でしょうか?
おそらくですが起業から一緒にやっていく間には各種の大きな壁が立ちはだかります、これらをみんなで力を合わせて乗り越えていきます、そして会社は大きく成長して一緒にやってきた仲間が利益を欲しいままにします。
また企業が大きくなることで一枚岩で固まっていた当時のメンバーの心に、今度は自分が中心になって業界を引っ張りたいという思いが込み上げてくるのかもしれません。
皆で努力して今の状況が有るのにマスコミが取り上げるのは代表者だけです、同じ苦労を共にしてきたという理不尽さに耐えられなくなるのかもしれません。
そんな時期にちょっとした事がきっかけとなり「es」は自我を呼び起こします、こうなると理性では抑えることはできません、一気に反主流派を立ち上げ決別を仲間に告げて自立してしまいます。
ただ一部の例を除いてはこれで上手くいった人はいません、それまでのやり方でその企業が上手くいっていたのは代表者の思考や判断によるものが大きいからです。
つまり思考とやり方がマッチしていたからこその成長なのです、合わせてそれぞれの能力がその代表によって一つになっていたのです、このバランスが崩れた状況で自分流でなく他者のやり方を真似ただけでは上手くいくはずはないのです。
反発心とは対象の人を思っていた大きさの相応分に大きくなるのです、それぞれに名分が有るのかもしれません、有ってはならないのが自己利益優先の思考と行動です、これによる反発だけは上手くいった例は皆無です。
謀反を起こすなら、相応の志と覚悟をもって世間が認める方法と大義名分が不可欠なのです。