2023年10月20日 00:00
10月11日夜、プロ将棋士藤井聡太がついに前人未踏のプロ将棋全タイトルである八冠を制覇しました、プロ入りから連続29連勝という記録を塗り替えた頃から毎試合をリアルタイムでネット中継で観てきた私としては本当に感無量この上ありません。
そしてタイトル戦では現在18期連続勝利を収めており、現在開催中の竜王戦に勝利するとタイトル初奪取から1度も負け無しの19期連続となり将棋の神様大山康晴十五世名人(永世称号)と並ぶのです、そして年明け早々にもタイトルを防衛すれば前人未踏の初タイトル奪取からタイトル20連勝という大記録となります。
加えて優勝者が持ち越されるタイトル戦ではなく毎回優勝者を決定する棋戦が4つあり、この4つの棋戦でも現在全棋戦で優勝しておりプロ将棋のタイトルと棋戦全てを独占するという異常事態となっています、将棋連盟のHPではタイトル保持者と優勝者を顔写真入で紹介していますが12枠全てが藤井棋士の顔写真となっています。
藤井棋士の師匠の言葉では「タイトル八冠は目標の一つでしたが、彼が目指すは全タイトルで永世称号(永世八冠)、そしてタイトル100期の大記録」だといいます、現在羽生九段が永世七冠及びタイトル99期という大記録を保持していますがタイトルゼロになってから止まったままですので順調に行けば12~15年後くらいには届く記録でしょう。
それにしても何故これほどまでに強いのか、世間では中学時代からAI将棋で鍛えぬいたことを話題にしますが理由の一つに過ぎません、何故なら今の若手騎手全員がAI相手に指して研究しているからです。
私がリアルタイムで観てきて思うに異常なほどの正確無比なる勝負勘だと考えています、そしてどんなに苦しい局面でも相手のミスを誘う手を打つ心の余裕、そして決して諦めない執念です、八冠の瞬間もAI予測では99%負けと出ていましたがただ捨ての銀打ちで相手のミスを誘いました、この1手で形成は逆転し一気に寄せてしまったのです。
プロ将棋は結局は結果です、どんな良い手を指していようが最後に負けたら終わりです、ビジネスもまったく同様です、交渉途中の善し悪しを評価しても意味が無いのです、ビジネス下手だと言われようが適当に振舞おうが結果には無関係です、結局経営者としての評価とは継続的に利益を齎し事業と社員の生活を守れるかどうかという結果だけです。
藤井八冠、今後どこまで記録を伸ばすのか毎試合が楽しみでなりません、そして私も大いに元気を貰って楽しくビジネスと道楽事に明け暮れしている今日この頃です。