2023年10月17日 00:00
「儲かるビジネスは意外や道楽から始まる」、これは経営者歴40年の経験則ではっきり言えることです。
世の中にはビストロやコレクターズショップなど道楽からビジネスへ転じて成功している例は幾らでもあります、道楽に志や覚悟などはまったく不要です、動機は不純でもまったく関係なく志や覚悟などは逆に道楽の邪魔になるだけです。
ここが生業とするビジネスとは180度異なるところなのです、つまり心から愉しむことが道楽の本質であり本分だからです、ここでも重要なのがどのようにして道楽をビジネスに繋げるかの愉しいロジカルシンキングです。
話は変わりますが、私はバブルの頃に余剰資金や個人のお金を使い本業のIT事業とは全く違うことをプライベートカンパニーを創設して幾つも事業化してきました。
今そのプライベートカンパニーは社名を変えて自然摂理や運命を研究するという、これもまた道楽事の会社になっています。
当時のプライベートカンパニーでは、熱帯魚レンタル・オフィスビル向け託児所・幼児向けパソコン教室(加盟店)・オフィス向け置きストッキング販売(加盟店)・飲食店(ダイニングバー、ショットバー、スナックの3店舗)などを同時並行で行っていました。
事業として全て10年以上続け、メイン法人が大手企業の傘下に入る際に事業ごとにそれぞれのスタッフに無償譲渡する形で引き継ぎ、私は納得の上でこれらのサイドビジネスからフェードアウトしたのです。
店舗内装などの多額の初期投資は全てを回収できなかったものの、雇用を生みピーク時はサイドビジネスだけで20名以上ものスタッフの給与を10年以上支払い続けたという実績を残しました。
これらはその後の経営手法にも大きな意味を持たせることができました、これが何よりの成果だと思っています、そして当時の本業であるIT事業を併用できたのも、その後に経営コンサルタントとして生業にできたのも、全てが道楽で始めたサイドビジネスのおかげです。
というのはIT業界以外の各種の業界人脈やノウハウを短期間に多数得ることができたからに他なりません、余裕の中で行う道楽ビジネスは赤字が何年間も続いても毎日が本当に愉しくてしかたがありません。
逆に本業でのストレスも解消できて本業までもが上手くいってしまうのです、5年前にこの当時の感覚が突然降りてきてまずは飲食店経営に再度乗り出し、更には10年ぶりに新たな道楽ビジネスを幾つか立ちあげることを決意して現在先行投資と準備に粛々と勤しんでいます。
やっぱり道楽は愉しいです、そして過去の例と同様に本業までも上手く回転してきているのです。
ただし道楽ビジネスは本業という経済ベースが構築されて初めて可能となります、まずは経済ベースをしっかり確立することが肝要です、そうでなければ道楽ビジネスではなく本当の道楽です、これでは上手くいくわけがありません。
隠居後は本当の道楽に加えて幾つかの道楽ビジネスを愉しんで行えれば、きっと最高に幸福な余生を送ることができると考えています。
ビジネスでのロジカルシンキングとはまったく別物で、道楽ビジネスにおけるロジカルシンキングはワクワクして顔がにやけてしまいます、こんなお気軽ロジカルシンキングはストレスフリーで愉しくてしかたありません。