2023年9月19日 00:00
機が熟すのを待つ、私の場合ですがビジネスにしてもプライベートな関係にしても「天の時」を待つという意味を真に理解した人と継続して善き人間関係を構築することができています。
「天の時」を待つという裏にはロジカルシンキングにより確立された人生シナリオを最後まで信じるという意志と、「待つ時間を愉しむ」という価値観の共有があります、「待つ時間を愉しむ」ということは私にとって重要な人生テーマとして存在します。
例えば目の前に理想の人が現れたとします、これはビジネスでもプライベートな恋愛関係であっても関係ありません。
相手も私を気にかけていることが解ったとしても慌てて何らかの関係を構築するということは私の場合はまずありません、欲しいものができたときも直ぐに私は手に入れようとはしません、むしろあえて一旦忘れるように努めているくらいです。
それをして結果的に関係構築できなかった場合も手に入らなかった場合も潔く「私には縁が無かった」と自分を納得できます、何故そうするのか自分でも解らなかったのですが最近になってこの理由が理解できるようになってきました。
それは「二度と戻ってこない時間を大切にしたい」という思いがあるからです、つまり理想的な人と関係構築してしまえば構築前の「どんな人なの?」という最も重要で愉しい時間が終了してしまいます、また欲しいものを手に入れてしまったら探したり手元に来るのを待つという最も愉しい時間がそこで終了してしまいます。
そして結果的に人でも物でも理想通りになってしまったら一転して愉しい気持ちから今度はシビアな現実問題に変わってしまうからです、「待つ時間」のワクワクしている期間が充分にあった場合には現実問題に変わったとしても変わらぬ気持ちでいられるのです。
思い立ったら吉日とばかりに即動かないと熱が冷めてしまうという人もいるでしょう、この人はきっとスピードこそ命とばかりに相手の気持ちより自分の気持ちを優先して行動してしまう可能性があります、またその行動に嫌と言えずに応じてしまう人もいます。
こういう人達は同じ感性の人同士でないと一緒にいられません、「類は友を呼ぶ」ではありませんが互いにこの感性が磨かれていく負の助長関係に陥ってしまい、同じ感性を共有できない人達から間違いなく孤立していきます。
私が思うスピード感覚とは早いという感覚だけではなく、それこそ早いやゆっくりの速度調整に加えて一旦停止まで含めてのスピード感覚なのです。
そしてこの自分の中に在るスピード感覚を壊すのが先の他者の気持を理解できない「待てない」人なのです、私にとっては生涯の天敵でありストレスの元凶であり決して信頼関係を構築できるパートナーには成りえない人です。
この「機が熟すのを待つ」という感覚を真に理解してくれる人、そういう人とは継続して親友や同志とか家族といった感覚で長く善い関係を構築できているのです。
これができるのも充分な時間をかけたロジカルシンキングのおかげだと確信しています、そしてその精度と結果を信じているからに他なりません。
「天の時」を待つとは自分と相手を最後まで信じきれるという覚悟です、待てないのはどこかで自分と対象の人を信じきれていない自分を自覚しているからです。