2023年8月31日 00:00
「オレがいないと何事も上手くはいかない」と立場を越えて社内を牛耳る「オレオレ人間」、これもまた一つの「es」が自我に働き自我が異常に肥大した結果なのかもしれません。
この人は本質的には独立して経営者となるべく人なのかもしれません、しかし例え独立しても自分では事業を興さずに他社の顧問や役員になりたがるのです。
社員を集めて組織を持つ経営者と彼らと何が異なるかというと「権力は持ちたいが責任とリスクは負いたくない」ということです、実に自身に都合よく他者の陰で世渡りしようとする厄介者です。
給与はそこそこでもよく自分が中心で組織が動くことに堪らない興奮を呼び起こすのです、そう「es」が自我に働きかけているからに他なりません。
業務フローを自分がいないと機能しないようにいつの間にか勝手に作り上げてしまい、それに関しては社長でさえ口を出すことはできません、何故ならその人の機嫌を損ねると組織が機能しなくなってしまう恐怖を植えつけられてしまっているからに他なりません。
「経営の鬼神」と言われる「ハロルド・ジェニーン」は著書の中で「オレオレ人間はアルコール依存症よりも企業に対する損失があまりにも大きい」と述べています、アメリカでは一時期アルコール依存症が大きな社会問題となったことがあります。
経営者は何が最も尊ぶべきかを考え会社の為と大義名分をもって「オレオレ人間」を排除しなくてはなりません、この結果なのか「オレオレ人間」は短期間で次から次へと企業を渡り歩くのも特徴で経歴や実績を詐称する人もいます。
困ったことに最初はバリバリ仕事をしているように見せかけるので情熱的と感じてしまうのも共通点です、しかしバリバリ仕事をこなしているのは完璧なまでに自分の居心地良い環境を作っているからに他ならないのです。