2023年8月24日 00:00
世の中には確実に「自分は選ばれた特別な存在」だと思い込んでしまっている人がいます、この人は全てが自分の思い通りになると思って生きています。
したがってそうならない状況が起きれば何よりも認めたくない事実であり、それに関する全てを消去するような行動に出てしまいます。
芸能界やスポーツ界、更には政治の世界などではマスコミでも話題になるので多くの人はそういう人達の存在を知っています。
「御意見番」や「大御所」などと呼ばれ、その業界で活動するためには無視できない存在であり、その人に逆らおうものなら一瞬で職を失うことになります。
その業界で実績や存在感のある人であれば本物なので周囲も認めますが、意識だけは「自分は特別な存在」だと思い込んでいる人が身近なところにも普通に存在しているので厄介なのです。
困った振りすれば助けてくれる、相談すれば何でもしてくれる、ドタキャンも直前アポも全て許される、「だって私は特別な存在なのだから」という振舞いです。
このような意識の人は最初のうちは低姿勢でいろいろな手を使っては人定めをします、そしてこの人は自分が自由に操れると確信した途端に豹変するのです。
一方では自分の手法が一切通じない人は遠ざけようとします、そう自身の立場を堅持する目的において自分の周囲にはいてはならない存在だからです、時々耳にする言葉の「王様・女王様症候群」、まさにこの言葉がぴったりくるような人達なのです。
「狂いの構造」(扶桑社新書)の中ではこのような症状を「バルンガ病」だとしています、承認されている病名かどうかは解りませんが極めて興味深い内容が述べられています。
常に認められたい承認欲求、褒められることが最大の喜び、自分に否定的な人や嫌なことは避けて通る、自己主張するが異常なほど他者依存心が強い、この症状もまた「es」が自我に働き自我が異常に肥大した結果なのかもしれません。