2022年11月22日 00:00
今年に入りあらゆるものの価格が段階的に急上昇しています、10月の生鮮食品を除く消費者物価指数は3.6%の上昇となり約40年半ぶりの大幅上昇を記録しました。
電気・ガスはこの半年で軒並み20%以上の上昇となり地方によっては30%近くも上昇しています、また数字には表れない各種のサービス価格も足並みを揃えるかのように上昇に転じています。
他方で所得に関しては最低賃金の押し上げもあり若干ながら上昇に転じていますが消費者物価指数の伸びを吸収するまでには至っていません、更には高齢者医療負担率が上昇し年金の納付年齢の延長が検討されています。
政府や地方自治体ではこうした庶民の生活に直結する事態に対応し低所得者層を対象に早くも各種の支援策を打ち出していますがおそらくは焼け石に水で効果の程はほとんど期待できません、こうした目先に迫った経済基盤の危機的状況をどう捉えるかである意味ではその人の未来が決まってしまいます。
ちなみに40年前は経済氷河期と言われた第二次オイルショックの影響が色濃く残っていた1982年です、その4年後に世の中を狂喜乱舞させた超インフレ現象であるバブル景気が5年近く続いたことを記憶している人は今の若い世代の人ではほとんどいないでしょう。
私の分析では国際政治的にも国際情勢的にも、そして経済状況的にもバブル前夜と極めて酷似している状況が各所で現れています、ただしバブル経済期はある意味では陰陽両極な非情なる世界であり世の中が狂喜乱舞しているのを尻目に多くの破産者を生みだした事実を見過ごしてはいけません。
私的には今後数年間のうちに経済二極分化が極まるところまで極まると読んでいます、バブル当時に誕生した「勝ち組か負け組か」の合言葉、法人個人関らずあらゆるところで意識されるようになるのではないでしょうか、こんな状況を迎える静かなる嵐の前夜に何を思考し誰(組む相手)を選択するか、この判断次第で10年後の未来が見事に決まってしまうと言っても過言ではありません。