2022年8月23日 00:00
「価格は消費者が決めるもの、メーカーが決めるものではない」
ダイエー創業者で日本で初の小売業者で1兆円を売り上げた商売の神様、中内功の経営者なら心に刻みたい金言中の金言です。
日本チェーンストア協会会長や経団連副会長も務め、日本の小売業発展に大きく貢献した大人物でその言葉の重みは無視できないものがあります。
「自身がお客様を選ぶ」とか「一切安くしない」などという起業したての経営者が多々います、その強気さとは裏腹に生活すらままならぬ姿に悲哀感さえも感じてしまいます。
結局のところ定価を下げていくのです、それであるなら最初から低価格を打ち出した方が先駆者利得を得やすいというものです。
商売って何でしょうか、お客様に納得してもらい買ってもらって初めて商売というものです。
売り手市場などはもう30年も前に崩壊しています、今更何を勘違いしているのでしょうか。
もし言うのであれば儲かってしょうがない状況でなら致し方ないとさえ思いますが、家族を養えない状況下でのプライドの誇示は顧客離れが起きても当たり前なのかもしれません。
成功者ほど価格にはこだわりません、お客様が1円と言うなら1円の価値でしかないのですから素直に受け入れて改善するしかないのです。
もっと言えば経営者はお客様に育てられるのです、意味の無いプライドなど捨ててプロダクツアウト思考からマーケットイン思考に切り替えることが肝要です。