2022年8月 2日 00:00
「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」
あまりにも有名な上杉膺山(ようざん)のこの一言、誰しも一度は耳にしたことがあるでしょう。
上杉膺山は江戸時代中期に財政難であった米沢藩の改革に取り組み、あっという間に借金を返済し藩の財政を安泰にした日本経済界では神様的存在です、今でも多くの経済人に彼の財務手法解説書は読み継がれています。
「為るように行動すればそれなりの結果を得るし、何もしなければ結果もまた何も無い」、駄目だと思ってもまずは動いてみることです、期待していたこととは別の処に結果が出るかもしれません。
結果を出せない人ほど思いこみ思考によって頑なに動きません、やる前から自身で結論を出してしまっているのです、だから何時までも期待する結果が出ないのです。
「最悪の結果であっても最良の結果」だと思います、何故ならどんな結果にせよその事項やその人に関しては終了するのです、つまり一つの課題を頭から消すことができます。
結論が出ない、結果が出ない、これこそが上手くいっていないという最悪の状態なのです。
その意味では、結論を先延ばしする人は経営者にとっては耐えがたい人種です。
身の振り方の判断に「何日までに回答します」という人は上手くいかない典型的な人です、決断はその場での即断即決です、細かい事はそれこそ自身の中でじっくり解消すべきことです。
「家族や社員と相談する」という引き延ばしは、自身の決断を先延ばしする都合を家族や社員を引き合いに出しているのであり、そのような人と重要なビジネスはできません。
もしも相手が結論を先延ばししたらどうするか、私は打診したという事実もその人もまた無かったものとして先に進みます。
待たせた相手が結論を出した時には状況が一変しており、こちらが受け入れなかったとしても原因は待たせた相手であってこちらが責を問われるものでもありません。
「状況停滞」、これこそ上手くいかない最大の要因なのです。