2022年5月24日 00:00
世界規模で蔓延した今回の新コロナウイルスのパンデミックですが今後これによって大きく世の中の情勢が変化することは否めません、特にソーシャルディスタンス傾向の定着によってビジネススタイルや生活スタイルは大きく変化していくことになります。
ビジネスでは20年以上も前から取り組もうとして日本では定着しなかったSOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)が本格化してきます、本社機能や研究実験設備だけでよくなりオフィスが小型分散化します、ちなみに自宅を事務所としている個人経営同様の法人はSOHOとは呼びません、これはホームワーキングという呼ばれる労働形態になります。
SOHOという形態は自宅に居ながら会社のオフィスに通っているのと同じように同僚や顧客と仕事ができることを指しています、この背景には情報機器の高性能化とアプリケーションの充実した現在だからこそ可能になったとも言えます。
また業種によっては出勤も週一程度となり多くの時間を自宅で過ごすようになります、これによって生活スタイルも経済的要素も大きく変化していくことになります、ノルマさえ達成できれば好きな時間に仕事をこなし、それ以外の時間を好きなように使えるという能力集約的資本主義の人にとっては夢のような時代になります。
これまでの労働集約的資本主義の人にとっては年収が一気に下がる可能性が高く複数の企業と契約する人も多くなります、これらの結果これまでの実態を持った組織構造が崩壊し個々人が自身の為に経済活動を考えざるを得ない状況になるのです。
所謂働き方改革によって恩恵を受ける人と淘汰されていく人とに二極分化され多くの失業者が発生する可能性も否定できません、何故なら労働時間を拘束する労働収益性から結果重視の能力集約性へと移行するからです、つまりマンパワーからパフォーマンスの時代になるのです。
更に労働集約的資本主義の人にとっての危機はこれまで人間が行っていた労働の多くは今後AIやヒューマノイドが担当していきます、営業手法はリアルマーケティングからデジタルマーケティングへ、生産工場はほぼ自動化し地方都市には突如として無人工場が出現します。
リアル店舗がどんどん世の中から消えネットモールが売り上げを伸ばしていきます、またデリバリーやテイクアウト方式も定着してきます、これによって人手不足と言われたコンビニエンスストアや飲食業界では一転して人余り現象が起きてきます。
ネットモール(ショップ)の運営はオフィス作業ではなく運用の全てがSOHOによるテレワークで行われます、こういった事情から、オフィスや店舗物件の空室率が上昇し賃料は暴落します、リスクヘッジや低額での充実生活を期待して都心から地方都市への民族大移動が本格化し徐々に都心の人口密度が少なくなってきます。
いざという時のためにお金を使うことを控えて現金保有率が世界中で高まる予測が出ています、事実この数年でこの傾向が極まるところまでいくような気がします、また現金に加えて何時でも現金化できる自己債権の構築という、新たな経済基盤の確立が重要になります。
こんな時代は株などの金融商品や不動産は下げに転じ底無し沼化する可能性もあります、自分の財産は自分で運用するという工夫が必須になります、この先の約10年間でこれまでの何もかもが一変して価値観の大変革が起きます、近未来に起こることを正確に予測して今から正しい方法で動いた人だけが次の時代の勝者となるのです。
こんな時代がいつかは来ると数年前から周囲に話しており、既に自己債権(自己年金)獲得方法を確立し次代に適した個人間相対取引サイトを近々オープンさせます、まさかこんな形で予測が数年も早く現実のものになろうとは私自身が一番驚いています。