2022年1月 6日 00:00
年明け早々に電気・ガス料金の値上げに加えて外食や菓子類などの価格が一斉に値上がりました、その上げ幅は10%以上とこれまでに無いほどの上げ幅となります、また自動車や家電製品にガス器具や自転車なども部品不足から昨年末ごろから大幅に値上がっています。
当面はコロナウイルス禍で生活が逼迫する中で更に庶民の懐を脅かす状況となります、でも私はこの状況は一時期をじっと我慢すれば必ず経済が好転する兆しだと読んでいます、実は物価が上がる状況はインフレーション状況であり所得も徐々に上がってくるという善い傾向なのです、政府も所得アップを公約にしていますから予備段階として商品価格が上昇していると見ることが肝要です。
企業が利益上昇しなければ従業員への給与も上げることはできません、その意味で所得上昇の準備段階に突入したと見るべき状況だと思います、今や日本の平均世帯所得は30年間横ばいで開発途上国にも負けるほど低いのです。
つまり5%前後の一部の富裕層が平均所得を押し上げていますが中央値前後の45%に当たる世帯所得を見れば生活するのがやっとという状況なのです、更には何らかの経済支援を受けなければまともな生活すらできない世帯は25%にもなります。
この30年間をみても大卒初任給はほとんど上昇していません、その分物価は安くなったものも多数在ります、バブルの頃には外食ランチでの予算は1,000円越えは当たり前でした、今では平均で600円を割っています、居酒屋での平均単価もバブルの半額以下です、その反動で所得が上がらない状況が続いているのです。
景気回復には生産者物価上昇に加えて消費者物価上昇は必須です、一時的には生活を圧迫しても市中にお金が回り出せば給与も当然上がってきます、それまでは明るい未来を信じてやるべきことをやって耐えるとしましょう、そして「お金を使わないからお金が入ってこない」という経済負の連鎖、現在の日本人の多くがこの状況に陥っているということを真剣に考えることが肝要です。