2021年12月30日 00:00
ハッブル望遠鏡の誕生によりこれまで多くの宇宙の謎が解明されてきています、現宇宙の原型は約138億年前にビッグバンによって誕生しその数億年後には狭い空間に小さな銀河が無数にひしめき合っていました。
狭い空間での宇宙では無数の小さな銀河が一際大きな銀河に吸い寄せられ徐々に大銀河が幾つか誕生し、それが光速以上で膨張した姿が今の宇宙ということです、その中の一つが太陽や地球が存在する天の川銀河です。
約130億光年離れた今は存在しないはずの銀河の映像はまさに130億年前の宇宙の姿です、そして今全世界の天文学者の注目すべき事項は約138億年前のビッグバン直後の瞬間を捉えた映像を撮ることにあります。
ところで、アインシュタインは宇宙についてこう語っています、「過去も未来も考えても意味が無い、今こうして過去が今と同じ時間に事実として存在し我々はそれを確かにこの目で見ているのだから」、あくまでも理論上の話しですが1光年離れた場所に瞬間移動して地球を拡大して見ると自分の1年前の姿を見ることができます。
つまりアインシュタインの時空間理論は過去も未来も見る側の視点の問題であり現在も含めて全てが同時に同じ時空間に存在しているというものです、多くの哲学者は昔から「生まれた瞬間にその一生は既に決まっている」と力説します。
しかし量子物理学的にも過去を見ることができても未来という開かれつつある新たな時空間は決して見ることはできません、つまり善し悪し関係なくこれから開かれる未来がどんな世界なのかは全てが今の自身の判断と行動で決まるということです。
だから未来に後悔することのないように今この瞬間を、自身で選んで歩んできた道を、その過程で出会った縁をもっともっと大事にしなくてはいけないのです。
そして人間の一生など宇宙スケールで測ればゼロに等しいです、でもその人生は二度と与えられることはない尊い限りある時空間なのです、人生というものをもっと大切に考え正しい道を全力で生きてほしいと願うばかりです。