
外部の不要物の一つにブロックとコンクリートで作られた風呂釜の小屋があります。
現在の住宅ではガスか電気、石油の給湯器でお湯を作って、キッチンや風呂に給湯するので、風呂釜なんて知らない方もいるかもしれません。
また、前住人の方が住んでいた直前も、石油の給湯器で風呂のお湯を沸かしてしていたようです。
どんな給湯器だったかは不明です。

↑ 右横から見た画像
このコンクリート小屋は歪んでおり、見た目も良いとは言えず、何かに代用するスペースにもなりません。
すぐに崩壊することはありませんが、やや危険な状態であるともいえます。
安全を最優先する代表からは、当然、撤去の指示です。
棟梁に相談すると、「左官屋さんがやってくれる」とのこと。
私の感覚だと、解体屋さんが思い浮かぶのですが、各職人の技量を熟している棟梁は、なじみの左官屋さん。
なるほど。
確かに○○屋さんと言っても器用な職人は何でもできるので、この地でのこの左官屋さんは重宝されているのだと思います。
これから足場をかけたりするので、先行して作業していただくことに。

代表から新たな改修計画案をいただき、簡単な図面を作成。
図面を持って現場へ行き、棟梁に相談。
「え~、こんなにやるの?」
と、驚いた表情をしながら、
「俺が職人を手配してやるよ。」
と、簡単に引き受けてくれます。
棟梁として、この地で47棟も木造住宅を建てた経験は流石です。
工種ごとに職人さんが瞬時に頭に浮かぶようです。
最初はお隣のいいお爺さんというイメージでしたが、急に心強くなりました。
益々工事が楽しみです。
なお、棟梁とは、
建物の屋根を支える「棟(むね)」と骨組みを意味する「梁(はり)」が語源で、家を支える重要な存在であることから来ていて、木造建築において、工事を指導・監督する大工職人の責任者を指します。

和室3室の床改修工事完了後の代表の新たな指示は、
・建具は撤去
・そのほかの部屋の床も張り替える
・壁は張り替える
・ぶち抜ける壁はぶち抜く
・天井も張り替える
意匠は上記くらいですが、これらに伴い電気設備、衛生設備にも手をかけなければなりません。
電気設備は、
・照明交換
・古い直付けのコンセントはアタッチメントに交換
・分電盤交換
衛生設備は、
・流し台交換
・水栓交換
さらに、外部も、
・外壁塗りなおし
・雨樋交換
・不要部分撤去
これだけにとどまらず、
・サンルームを設置したい
しかも3ヶ所・・・。
計画案を聞いていると、大変だなと思う半分、とてもわくわくしてきます。
取り急ぎ、棟梁に相談です。

和室3室の畳からフローリングへの張替えの改修工事完了後、
綺麗に仕上がった室内をみて、代表から思わぬ言葉が・・・。
壁も変えたい!
その場に居合わせた、棟梁と工事の段取りをしていただいた材木屋さんが、一瞬言葉を失います。
詳細は後日、代表と打ち合わせ、改めて棟梁に伝えることになりました。
確かに和風の塗り壁や襖、障子などは、西洋風の意識の高い代表のイメージとはずれがあります。
また、代表のイメージは、ログハウス!
日本の伝統家屋の代表的な木造軸組みの建物を、欧米にみられるログハウス風に仕上げる必要があります。
なかなかの難題に直面いたしました。
取り急ぎ、代表からは壁は板張りの指示をいただき、
材木屋さんも張った床に合う材料があるというので、後日提案していただきます。

施工開始から約1週間ほどで和室3室の床の張替えが完了!
二間続きの部屋は敷居を取り払い、一体的な空間に。
雰囲気が変わり、空気も澄んだ感じになりました。
建物に狂いがないのと、棟梁の腕は健在で、また、手伝っていただいた大工さんも丁寧な仕事をしていただいたので仕上がりがとてもきれいです。
代表の施主検査も一発OKでした。
検査後、代表から思わぬ一言が・・・。