
代表がこの出窓をきれいにしたいと尋ねてきます。
棟梁と材木屋さんと悩みます。
出窓の下にある棚板に見えるものは当時地袋のように収納庫になっていて上は飾り棚程度。

↑ 改修前
ニスやクリアラッカーで上塗りするか、サンダーをかけて塗りなおすか、撤去してしまうか・・・。
あれこれ協議していると、代表が一言、ここに座るかもしれないと・・・。
承知いたしました!!
ということで、横架材を補強して上は板を張ります。
代表からは壁に張った杉目板でいいよとのお言葉をいただきますが、材木屋さんは少し考えさせてくださいということで材料はお任せすることに。
当時の面影はあるのですが、全く別の空間に変貌していきます。

勝手口ドアの枠だけが納品されていて、いつ設置するのかと思っていたところ、ほどなくしてサッシ屋さんから「勝手口のドアの設置が完了いたしました。」
と、報告があります。

↑ 交換前の勝手口ドア
ドアを交換する工事自体はカバー工法で1日で完了します。
前後の日に準備と調整をしますが、意外に簡単に完了する工事です。
もっとも、ドアがない状態が長期間になると風雨にさらされたり防犯性能が低下したりして好ましくありません。
早く確実に交換できる方法をメーカーはよく考えるものだなぁと感心します。
後日、代表に確認(施主検査)していただき、問題なし。
部分的ですが、製品が設置されると、気持ちが晴れやかになります。

内部の改修は着々と進んでいきます。
フローリングの床を張ったり杉目板を壁に張ったりするのは大工さんの仕事ですが、クロスを張るのはクロス屋さんの仕事です。

壁に杉目板を張る大工さんと並行して、クロスを張る準備が進みます。
古いクロスが張ってあった部分は剥がして凹凸部分をなくすためにパテで平らにしていきますが、壁だけではなく天井も同様です。
この天井作業は常に上を向いて、手を挙げていなければならないので相当大変なのですが、クロス屋さんはいとも簡単に進めます。

別館の壁はほとんどがクロス(壁紙)です。

前住人の方は室内で猫を飼っていたようで、数ヶ所に猫のひっかき傷があります。
改修初期は引っかかれている部分が隠れるように下半分を部分補修することでしたが、きれいに杉目板が張られていく母屋をみていた代表は、
「別館のクロスは全部変えよう!!」
と、突然、方針転換です。
部分補修の範囲をあれこれ検討していたところでしたが、白紙です。
慌てて、材木屋さんにクロスのサンプルを持ってきてもらい、リビングで代表にクロスのデザインの確認をします。
「木目!!」
代表のイメージはログハウスなのですから、当然です。
材木屋さんが代表に、
「天井はいかがいたしますか?」
と確認します。
「同じ!!」
即答です。
「え~~~!! 同じって、天井も木目ですか?」
「そうだよ!」
と代表は軽く回答。
「ほかの部屋は?」
「同じ!!」
材木屋さんは
「気持ちいい~~~!!!」
と、驚きとともに満面の笑み。
一般の方は、この部屋の壁紙は薄いブルー、こっちの部屋はピンク、あっちの部屋は花柄・・・。
と悩んだ挙句、小さいサンプルではわからないと言い出し、大きいサンプルを持ってきて、やっぱりこっちがいい、あっちがいい・・・。
実は、このクロスのデザイン決めはとても時間と労力がかかります。
さらに、天井はほとんど白になるのですが、この白も曲者でデザインがたくさんあります。
石のようなデザイン、少し立体感のあるデザイン、花柄のデザイン・・・。
また、悩んでしまい、最後には、
「お薦めはどれですか?」
「・・・」
そんなお客さんばかりなので、代表の
「壁も天井も床も全て同じデザインの木目!!」 で 瞬決
を目の当たりにした材木屋さんはとても気持ちがよかったようです。
※床を木目にしたのはサニタリーとトイレですが、クロスでは強度が弱いので、少し濃いめの木目のクッションフロアを張ります。
母屋の杉板壁は着々と張られていきます。
二間続きの押入れだった壁、その反対側の壁、茶室の壁・・・。

↑ 二間続きの押入れだった壁
押入れの天井もこの杉目板を張っています。

↑ 二間続きの反対側の壁

↑ 茶室の壁

↑ 茶室の窓側の壁
茶室は部屋の造りが複雑なので手間がかかります。
雰囲気が全く変わってきたので、早く床の養生を剥がして変貌した空間を見てみたい
と思いながら工事を見守ります。