コンコルド錯誤とは、コンコルド効果とも呼ばれている投資家における心理現象の一つです。
この心理現象とは、自身の投資における行動を冷静に思考できずに、損しているにも関わらずその状況を脱する行動が取れなくなるものです。
この心理状況のときの思考は、これまで投資してきたことが止めてしまうことで損失が確定してしまい、これを回避する思考となり投資を止められなくなるのです。
投資で上手く利益を取る人は、常に冷静に状況判断し、一時的な損失は次の投資の勉強代程度にしか考えません。
コンコルド錯誤の語源は、イギリスとフランスが共同開発した超音速旅客機コンコルドの大損失からきています。
この時には、関係者の誰もが存続させることで損失が更に拡大することが解っていても、それまでの多額の投資を惜しみ、誰一人として事業廃止の決定ができなかったのです。
サンクコストとは、投資や生産を通した経済活動において、解散や事業廃止した際に絶対に戻ってはこない費用をいいます。
「サンクコスト」の和名は「埋没費用」と言うように、事業推進の時から予め戻ってはこないと解っている費用も含まれます。
例えば、初期の頃のコンサルティング費用や調査費用、また日々の事務処理などの人件費を含めた非生産性の費用も含まれます。
個人資産形成においては、口座の維持費用、手数料、アドバイザーへの費用などがこれに当たります。
アウトパフォーマーとは、平均的なそのカテゴリにおける運用成績を上回る実績を上げている投資顧問や金融商品を言います。
また、その対象を評価する場合には、アウトパフォーマンスとかアウトパフォームなどとも言うこともあります。
つまり、この言葉を使っている投資コンサルタントは、過去の実績を誇示しているのであり、話は聞いておく価値はありそうです。
ただし、その根拠は確かなものかは自身の手で調査する事も肝要です。
さらに、平均的な過去の実績を「ベンチマーク」と呼んでいます、日本語で解りやすく言うと「指標」というものです。
どんな商品に投資するかというとき、この2つの言葉を意識すると、知らないのと知っているのとでは雲泥の差となります。
アセットアロケーションとは、アセット(資産)をアロケーション(配分)するということで、投資や資産形成・運用の基本的な考え方の一つです。
この大きな目的は投資に伴うリスクの軽減と、それぞれに理想的なゲイン(利益)を齎すための方策として有効に機能します。
例えば、不動産、有価証券、仮想通貨などに資産を配分して、それぞれに応じた最適な取引方法を模索するもので、金融商品の多くの場合はラップ・アカウントを利用するケースになります。
個人資産家で、例えば1億円以上の資産を預けるのであれば、ラップ・アカウントを開設するとアドバイザーが付き、適切な指導を受けたり各種の相談に応じてくれます。
過去の事例では、一つに資産を集中させるよりも、分散化して個々に運用した方がトータルでのゲインが高いというデータがあります。
ナンピンとは、投資した株式や債券が大幅に下がってしまった場合に、下がったところで再度買いを入れることを指して言います。
これによって、先に買った株式と同じ数量を買えば、その中間の平均価格で買った事になります。
また、更に下がったら、そこで3回目の買いを入れ、更に平均購入価格を下げる事が可能になります。
何れにしても、余裕資金がないとナンピンはできません。
ナンピンに備えて最初から全額投資しない事、これも一つのリスクヘッジなのです。