ROEとROIとは、株式投資を行う際に企業価値や株価妥当性を判断する指標としてよく参照されます。
ROE(Return on Equity)は、株主資本利益率を示し、投資した金額に対する純利益の割合を表しています。
株主は、投資した資金が如何に効率よく利益に反映されているのかを知る事ができます。
対して、ROI(Return on Investment)は、投資収益率を示し、特定の投資対象に対して投下した資本の収益率を表す指標です。
つまり事業や商品ごとの収益力や設備投資の効果を計る際や、不動産投資の収益指標などとして多用されます。
ROEが資本に対する利益率を示しているのに対して、ROIは事業に対する投資効率を示しているのです。
ボラティリティパズルとは、株式投資などでボラティリティの高い銘柄におけるリターンが低い事を指す法則の一つです。
ボラティリティとは価格変動率のことであり、ボラティリティが高いほど大きく価格変動する銘柄という事になります。
過去多くの価格変動を研究してきた結果において、不思議な事にボラティリティが高い銘柄ほど、実際の取引においては利益が少ないという結果になっているのです。
普通に考えると、ボラティリティの高い銘柄は利益が取りやすいと思ってしまいます。
しかし実際での取引においては、上げも急ですが下げも急であるため、なかなか思ったようにはならないのです。
投資の多くは、買ったら数年間保持している長期保有方法が結果利益が高くなるという統計も出ています。
グロースアプローチとは、株式投資において企業の将来の成長性を読んで株価の安いうちに投資する投資法で、「成長株投資」とも呼ばれています。
基本的には、単独で使用される事はなく、多くの場合にポートフォリオに組み込まれて使用されます。
読み通りに対象の企業が成長した場合には大きなリターンが期待できますが、長期保有しても一向に株価が伸びない場合もあり、ハイリスクハイリターンであることを念頭に置かなくてはいけません。
「72」の法則とは、会計の原則を作ったイタリアの数学者ルカ・パチョーリが考え出した簡易計算式で、資産運用の目安として用いられています。
この「72」の法則は投資した金額が2倍になるための金利と年数を得るのに使われており、「金利(%)×年数(年)=72」という数式で表わされます。
例えば、10年で2倍にするには金利が年7,2%であることが暗算で求める事ができます。
また8%で運用すれば、9年で2倍になることも簡単に求められます。
ただし、「72」の法則は近似計算というアルゴリズムであり、当然のこと僅かな誤差がでますが、これは許容範囲として無視できる誤差です。
他方、「216」の法則というのもあり、これは8倍にするための「72」の法則の変形版です。
知っていると便利な近似計算は、ITや金融界では書籍ができるほど無数にあります。
リスク・オブ・ルーインとは、取引において投資元本を一定の割合にまで減少させてしまうリスクの確立を指します。
リスクヘッジの一つの指標として、投資する前に得ておくべきデーターとも言えます。
また、リミッターを最初から計画しておく冷静さも投資には重要で、一定の比率まで下がった時点で損切りする覚悟が重要です。
尚、カジノなどでリスク・オブ・ルーインというと、元本を全て失ってしまう確立を指します。