エクイティファイナンスとは、株式資本の増加を行う目的により行われる資金調達方法です。
銀行等からの間接的な借り入れによる間接調達に対して、エクイティファイナンスは直接調達と呼ばれており、返済の義務を負いません。
また、資本増加という事ですから、合同会社や一般社団法人では行う事はできません。
具体的には、第三者割当増資や転換社債型株式予約券付き社債(CB)などがこれに当たります。
株式予約券が無い社債は、資本に関係なく償還期限に返済する必要があるので、これに当たりません。
尚、エクイティファイナンスを実行するには、資本政策や事業計画など専門家による入念な各種計画が必要です。
資本政策を誤れば第三者に会社を乗っ取られることにも繋がり、また計画通りの利益を出さなければ出資者から、「出資詐欺」だと騒がれる事も念頭に置かなければなりません。
レーティングとは、株などの金融商品に対して金融企業のアナリストが独自の調査によって格付けを行う事を言います。
基本は、「買い」、「中立」、「売り」の三段階ですが更に細かく形容詞を付けた中項目的な言葉を使う事もあります。
また、その根拠となるコメント等を丁寧に付けているレポートも見られます。
投資の初心者の場合には指標の一つとなるのですが、多数の会社のレーティングを同時に見比べてみる事をお薦めします。
企業は利益行為を行う組織です、自己都合を織り込んでいると見るのが正解なのです。
エンジェルとは、将来有望な事業や企業に資金を提供する個人投資家のことです。
多くの場合には起業前や起業直後に行われるため、成功すれば投資資金の数百~数千倍もの利益を生む事も珍しくありません。
また、個人投資家ではなく機関投資家による、非常にハイリスクですがハイリターンを期待できる、こういった起業直後のベンチャーに投資するファンドをエンジェルファンドと呼びます。
多くの国では投資を促し経済を活性化させる目的で投資による利益の税金を優遇するエンジェル税制が存在しています。
更には、海外企業への投資では概ね1億円以上で当該国への入国に関して、投資家専用のカウンターを通って優先的に入国する事が可能となるパスカードが発行されます。
デューデリジェンスとは略して「デューデリ」や「DD」とも呼ばれ、ある行為における法的に責任結果を負うべきか否かを判断する手段の一つです。
多くは、企業のM&A(買収、合併)や事業譲渡などにおける企業の資産価値を正しく評価し、双方で売買価格を決定する方法を指している場合が主となります。
また、拡大解釈として第三者割当増資や社債を発行する場合や投資を受ける場合、出資者に対して企業価値を第三者による評価として示し正しく投資価値を理解してもらう意味で資産評価を行う場合にもデューデリジェンスという言葉を用いることもあります。
資産評価では対象企業の不動産や商品在庫などの目に見える資産の他に、最も難しいと言われているのがその企業が将来生みだす利益という目に見えない資産の評価となります。
この将来生みだす利益を如何に正確に導き出せるかが、公認会計士の最も大きな役割となり腕の見せ所ともなります。
時に事業の内容だけではなく、その事業にどれ程の優れた人材が居るのか、どのような企業と取引をしているのかなども評価対象となります。
アモチゼーションとは、債券の会計処理方法の一つです。
債券を額面以上で購入し、満期まで保有した場合における損失を一度に損失計上するのではなく、保有期間に応じて均等に損失処理して行くものです。
資産の部分償却と減価償却を行う事で、帳簿価格を引き下げる事ができ収益の安定化を図る事が可能となります。
本来の損失が会計上は損失にはならず、税法と組み合わせる事でむしろキャッシュフローが向上する事もあります。
法人会計とは、摩訶不思議な結果を齎すテクニックが多用されるものなのです。
CFO、つまり最高財務責任者とは、このような統括した会計とキャッシュフローにおけるテクニックを縦横無尽に繰り広げ、企業の財務体質を強固なものに仕立て上げて行くのです。