追い証とは、株式などの信用取引や先物オプション取引、外国為替証拠金取引などにおいて、取引委託預入金(証拠金)が取引相場の時価総額よりも下回った場合に、更に追加して指し入れるお金の事を言います。
例えば株式の信用取引の場合は、その人のステータスによりますが3倍から10倍の証拠金の取引が行います。
これによって少額でも多額の取引が可能となるのですが、大きな損失を生む場合があります。
先の9.11テロの際は、多くの人が多額の損失を出しそれまでの利益が一瞬で吹き飛んでしまいました。
信用取引は少額で大きな投資が行える分、極めてリスクが高い取引と言えます。
風説の流布(ふうせつのるふ)とは、市場心理を操り相場を操作し、その裏で自分は売ったり買ったりしてぼろ儲けをする行為であり明確な犯罪行為です。
よく事件となるのが株式市場において有りもしない新商品の発売や、大きな損失を出すような情報を意図的に直間接に流す行為です。
また、それが犯罪行為だとよく解らないで、社内の人間がつい喋ってしまって、それが基で相場が乱高下した際にも犯罪として裁かれる場合があります。
何れにしても、金融商品となっている対象の話しは既にニュースなどで公になっている場合を除き話しをしない方がよいでしょう。
インサイダー取引とは、内部の極限られた人しか知らない情報を得て株式などを売買し利益を上げる行為で犯罪となります。
また、極限られた人しか知らない企業の極秘情報をインサイダー情報と言います。
多くは、企業内部の人の犯行であり、外部の第三者との連携によって行われます。
また、極秘情報を得た社員が家族名義で売買し、インサイダー取引として逮捕されたケースもあります。
ただし、自社株を持つ事自体は禁じられていません。
ここでいう犯罪となるのは、自社株を機密情報を得て短期で売買し利益を上げた場合にのみ適応されます。
センチメントとは、経済の3原則の統計・ファンダメンタルズ・マインドとなり、センチメントはマインドに相当するもので投資市場全体における「心理要素」を指して言う言葉です。
経済要素のマインドの「心的要因」に対して、センチメントは「市場心理」と解釈します。
このセンチメントは極めて読むのが難しいのです。
特に大きな災害やニュースが無くても、突然のように乱高下するとき多くの場合にこのセンチメント要因が絡んでいます。
ちなみに、英語の"Sentiment"の翻訳は、「情」や「感情・心情・気持ち」といった意味があります。
さて、このセンチメントを操り、思った通りの相場に意図的にやろうと思えばできます。
これをマーケットメイクと呼びますが、一歩間違えると「風説の流布」などという犯罪になりますので要注意です。
イールドカーブとは、イールド曲線とも呼ばれる指標で縦軸に金利または利回り、横軸に期間または残期間として、一定の期間における金利や利回りをマークしていきその点を結んだ表を言います。
この表は、一つの投資指標として相場のトレンドを読む際に多用されます。
期間は、1年(短期)、5年(中期)、10年(長期)の3種類が主に用いられます。
長期のカーブに対して短期、中期のカーブは下回る場合が多く、短期投資のタイミングを計る時には必須の指標の一つとなります。
また、先述のように長期が短期・中期を上回る曲線を順イールド、下回る場合を逆イールドと呼んでいます。
基本的には、順イールドでは長期保有が原則となります。